昔のお話

20年以上前の話です。

私は小中学生対象の塾で働いていました。そこは、公立高校入試が目標で、対象は公立小学生、中学生です。

当時、多くの塾がそうであったように、一斉授業のみの塾です。社員として働いていました。そこでは、教室に自分一人入り、指導だけでなく、教室運営に関わる業務もしていました。

ただ、教室の立ち上げから、移転、そして閉鎖(私の退職を受けて)まで12年間、今となっては後悔しかありません。今もその塾は存続していますので、塾名は伏せさせて頂きます。

福音寺と枝松に教室がありました。小学校は福音寺小、素鵞小、北久米小。中学校は久米中、桑原中、拓南中と今の教室とほぼ同じです。

そして、今回塾を開校したのも、その時の後悔を取り戻したい気持ちが強いからです。

当時は独りよがりな一斉授業を繰り返し、教材やプリント、テストを無駄な時間をかけて作り、ただの自己満足でした。目の前の生徒さんの成績を上げる、合格するのが仕事のはずです。しかし、その意識が薄かったと思います。

先輩講師から、授業を「演じる」と教えられましたが、ただのパフォーマンスで空しくなり、一時期塾の仕事から離れました。

復帰後、様々な塾で働き、様々な形の指導を見たり行いました。自分がいかに狭い世界にいたのだと思い知り、各塾が生き残るために努力をしているのを実感しました。

長い時を経て、この地区を見渡してみます。すると、一斉指導で多くの生徒さんを集めていた塾が、いくつも消えていました。悲しくもあったのですが、現在私は一斉授業は指導の一部で、演習中心の指導にシフトしています。

年をとり、一斉授業を続ける体力がないのもあります。一方で「ただ問題を解くだけ」と感じることもあります。春休みで復習中心だったり、診断テストに集中するべく、今年は予習をしなかったので余計強く感じました。

各塾で、指導方法は千差万別です。塾は規制がなく、誰でも自由にできます。私の指導も、人によって評価が真っ二つに分かれます。絶賛されることも多いですが、全否定されて向いてないと2回言われたことがります。

塾の講師は癖が強い傾向がありますが、私は一段と癖が強いです。色々な塾の体験授業を受けたり、話を聞いて、塾は慎重に選びましょう。