「夏休みの勉強~高校数学(共通テスト)」の2回目です。
前回は、「過去問を解く」「目標設定」という話をしました。今回は、実際の対策について触れていきます。
単元の復習?実践演習?
共通テストだけ
入試で、数学は共通テストのみの場合です。文系で多いでしょう。模試で、40点も取れないとなると、単元の復習からすべきです。しかし、数学だけに時間は割けません。
他の教科、特に英国で点数を稼がなければなりません。基本からやり直して、じっくり復習して、演習まですると、時間がかかり効率が悪いです。(単元の復習は、夏前に終わらせたいです。)
ですから、マーク式問題集の基礎レベルを、解いていくのがいいいです。例えば、「マーク式基礎問題集 共通テスト数学ⅠA、ⅡB」(河合出版)、「大学入試 共通テスト 実践対策問題集」(旺文社)(この中の実践問題は後回し)など。
あるいは、「チャート 大学入試共通テスト対策 数学ⅠA+ⅡB」(数研出版)は、意外と基本的な問題からあり、おすすめです。基本例題&チェックを、夏に1巡しておきたいです。
模試で70点以上取れている場合は、実践演習で効率よく対策をしましょう。いわゆる「黒本」、正確には「共通テスト総合問題集 数学Ⅰ・A、数学Ⅱ・B」(河合塾シリーズ)で、テスト形式で実践演習をしましょう。
先程の単元別復習と実践演習を併用。ⅠAは実践演習。苦手な単元から、単元別の復習。など、融通を効かせて対策をしましょう。特にⅡBは基本の復習と、ⅠAと分けてするのもいいです。
当然ですが、マーク式の対策のみでいいです。マークでない、記述タイプでの復習はする必要ありません。
記述もある場合
数学が、共通テストだけでなく、記述試験まである場合です。
この場合は、いわゆる参考書(チャート、ニューアクション、フォーカス)などで、例題&練習問題を1巡するのが一般的です。
このとき、共通テスト対策をどうするか。今年の共通テストで、ⅠAで70点以上、ⅡBで80点以上、模試で80点以上取れる力があるなら、記述対策に集中しても構いません。
しかし、過去に、記述(特に理系で数Ⅲばかりして)に偏り過ぎて、センターで失敗した例を数多く見てきました。数学ができると過信している理系に多かったです。
特に、共通テストは独特で、数学以外の能力も試されていると考えるべきです。先ほどの実践演習(テスト形式)で、共通テストタイプにも対応してください。
また、数学が得意な理系は、読解力に欠けることが多く、問題文の長い共通テストには慣れるべきです。問題集でもいいですし、ずばり共通テスト(センター)の過去問を解いていけばいいでしょう。
とにかく、マーク式(共通テストタイプ)を軽視しないで下さい。余裕で満点が取れるなら、別にしなくてもいいですけど。
共通テストに合わせた対策は絶対に必要
先にも書いたように、共通テストに合わせた対策が必要です。具体的には、「長い問題文」に対応することです。
そういう文章が長い問題を解くことが一番ですが、なかなか難しいです。問題集なら、「共通テスト スマート対策 数学Ⅰ・A、数学Ⅱ・B」(教学社)が、難しいですが、挑戦する価値はあります。
これを1巡したら、同じ教学社の「赤本シリーズ」への流れもいいです。ただ、模試で60点以上取る力があること、そして数学が記述もあり(特に理系)、数学を鍛えたい人向けです。
ただ、全部できなくても、数ⅠAだけとか、苦手な単元だけするといいです。
そして、読解力もつけて、問題慣れするには、特にⅠAの「データの分析」が有効です。「データの分析」だけの問題集もあります。「7日完成 データの分析」(河合出版)など。
数学の読解は、文章を全部読むというよりも、問題を解くのに必要な情報を早く正確に把握することが必要です。それには、問題に多く触れること。そして、それを時間を決めて、時間内に解く訓練をすることが必要です。
夏にできること
独特で難しい共通テストに対して、不安があり迷うのも分かります。
しかし、個人的には、それでも「基本」が一番大事だと思います。表面にとらわれず、足元をすくわれないようにしましょう。
夏の間に、全単元をしっかり復習することが、遠回りに見えて近道です。入試が共通テストだけの人は、マーク式で全単元を1巡。記述まである人は、チャートなどの参考書を1巡。シンプルにそれでいいと思います。
[補足]
今年の共通テスト数学の難易度について、大学入試センターの外部評価分科会が「あまり適切でない」と評価しました。
これを受けて、来年度はかなり易しくなるかも知れません。特に数ⅠAの、「スーパー誘導に乗っかれ問題」も、それ以前のタイプに戻ることも考えられます。
数学が本質から分かってないと解けない。限られた時間で、長い文章から、必要な情報を読み取る。と、共通テストの意図するところが見えたのですが、今年は少しやり過ぎたようです。
惑わされず、基本からしっかり学習して、問題演習を多くしましょう。
