やる気が出ないとき、どうしますか?
何とか自分を奮い立たせて、やる気を出そうとしますか。私は、やる気が出ないなら、別に無理をしません。
やる気なんて、無理して起こさなくていいです。
普通にする
授業では、やる気を起こします。
ただ、授業が始まるまでは何もしません。最低限の準備と、すべき仕事を片付けて、あとは活動停止です。
指導では、やる気を起こすというよりも、「普通」になすべき仕事をすると心がけます。やる気というと、明るく見せたり、気合いを外に出しがちですが、そんなあからさまなポーズは嫌いです。
ただ、あまりにも大人しすぎると、やはりやる気ないなと伝わります。指導を始める時は、自分自身も含めて「さあ始めるか」と喝を入れます。それは、けじめですね。
また、生徒が宿題をしない、私語をする、一度した問題ができない…などスイッチが入るポイントはあります。
できるだけ自然に「普通」にできるように、工夫が必要です。それには、通常のルーティーンを決めます。やる気を出して、必要以上のパフォーマンスをする必要はありません。
勉強にやる気は必要?
若い時、塾で一斉授業をしていた時は、やる気がないともちませんでした。そのパワーが、生徒を巻き込んで、成果も出していました。
ただ、ずっと気分がハイな状態で、熱くされても…。勉強って、落ち着いて、じっくりするものです。お互いに疲れます。昔は、自己満足だった気もします。
わざわざやる気を出さなくても、勉強はできます。
生徒の1人に、「受験勉強をそろそろ始めるべきでしょうか」と聞かれました。内心「何言ってるの?」と思います。受験勉強を始めるも何も、今何しているの?
「受験勉強をしよう」とやる気を出さないと、勉強を始められないのでしょうか。そして、そういうやる気は、一瞬だけ燃え上がりますが、たいていすぐに冷めてしまいます。
さらに、受験生が9月にもなって、「今からやって間に合うでしょうか」と真顔で聞いてきます。間に合わないことは本人が一番よく分かっていますし、それまでの勉強を怠けてきたことも自覚しています。
そのうえで、誰かにやる気を起こさせてもらいたいと思うのです。もちろん、それを起こすのも私の仕事です。
前に紹介した『勉強が面白くなる瞬間』(パク・ソンヒョク著、吉川南訳)は、そういった甘え?を打ち砕いてくれます。そして、やる気を起こすための方策が、ひたすら書かれています。
全く関係ないですが、プロ野球のピッチャーが、調子が悪いときでも、それなりの投球をして結果を出すとよく聞きます。状態が悪いときに、どれだけのことができるか。安定して、一定水準以上のパフォーマンスができるか。そこに真価があると思います。
勉強もそれと同じです。普段は、調子が悪いときでも、勉強を継続してできるか。そして、入試で調子が悪いときでも、点数をとり合格できるか。
入試では、普段の実力はなかなか出し切れません。ですから、実力を出し切れなくても、合格できるように、勉強をして心構えも持つべきでしょう。
