今回は「やる気を出すのは塾の仕事?」です。
昔、ある塾講師が「やる気がない生徒をやる気にさせることはできない」と言いました。それには、私も賛同します。
やる気がないのに、勉強を指導するのは厳しいです。ただ、やる気を出させるのも塾の仕事なんでしょうか。
やる気を出すのは塾の仕事?
周りの人に聞くと、当然だろうといわんばかりに、塾の仕事だと言います。さらに、でもやる気なかったら無理だというと、まあ確かに…となります。
一時、スクールIEさんの「やる気スイッチ」が有名になり、今でもCMで聞かれます。それ以降、塾ではやる気を出させてくれると浸透してしまいます。
実際に、勉強をやる気がない生徒を、勉強に向かわせるのは非常に難しいです。カウンセラーかコーチングなど特別な作業が必要です。そういったことで、指導に取り組む塾もありますが、一般的には、塾は勉強を指導するところです。
もちろん、塾でモチベーションを高めて、塾の雰囲気などでやる気が起こることもあります。例えば、10くらいのやる気を、20くらいには高められます。それは、塾の仕事でしょう。
しかし、全くないやる気を、新しく生むのは難しく、塾に期待はしない方がいいです。ご家庭で話し合いをして、目的をもって塾に来てほしいです。
これは、保護者が月謝を出して、授業を受けるのが子供という構造が原因でもあります。例えば、ラーメン屋さんには、ラーメンを食べたいと思う人が行きます。それを、お金を出して、ラーメンが嫌いな人を生かせるようなものです。
塾がやる気を起こすにはどうする?
実際に指導していて、「どうやってやる気を起こそうか」と考えませんが、あえて考えてみます。保護者の方が、それが塾の仕事だとするなら、できないとは言えません。
まず、生徒と話します。勉強についてどう考えているのか。なぜ、やる気が出ないのか。原因を探ります。そして、勉強をなぜするのか、将来はどうなのかとか話します。そして、これからについて話します。
その時点で全くやる気がないなら、保護者の方に状況を話します。お子さんともう一度話してください。あるいは、入塾を断ります。今まで、実際にこういったケースは、数多くありました。
例えば、無気力でやる気のない高3生を説教したこともあります。これは、高3生だったからと言えます。中学生は難しいかな。そういう話は、ぴんと来ないでしょう。
これって、カウンセラーですよね。専門的なことを勉強して、取り組むべきでしょうか。
一応、結論を出します。「全く」やる気のない子供を、やる気にするのは無理。それは、塾の範疇を越えているのではないかと思います。
