塾の教室長といえば、どのようなイメージを持つでしょうか。
やはり、教室の責任者ですから、しっかりしたきちんとした人のイメージではないでしょうか。
実際にはどうでしょうか。また、教室長にはどのようにしてなるのか。さらに、その仕事はどんな感じか。
あくまでも私の経験と知る範囲ですが、今回は塾の教室長についてです。
私自身の体験
大学を中退した後、たまたま塾の求人に募集して採用されました。今はありませんが、松山の個別指導塾でした。生徒1:講師2の形で、当時は珍しかったです。
教室が2つあり、その一つの教室の教室長として働き始めます。えっ、いきなり?
そうです、23歳でいきなりです。塾で働いた経験もなく、何も分かりません。まず、講師として働き、経験を積んでから教室長とかありません。
確か、引継ぎを少しして、すぐに室長でした。いきなり、教室長デビューです。
実際に生徒の指導にも入りますが、教室の管理が仕事です。シフト管理が一番難しかったですね。ただ、当時は若く、バイトの大学生とも年が近く、あまりもめることはなかったです。
そして、入塾対応から、保護者懇談などもすべてします。すべて新しいことでしたが、あまり考えずにしていました。
教室を管理して、今思えばかなり大変な仕事でしたが、給与は手取り10万ちょっとでした。実家暮らしで生活はできましたが、信じがたいですね。
※ 塾講師の収入については、また…。あまりにも低いので、言うとまずいかも。
それから、いくつかの塾で働きますが、ほとんどが教室長として働きました。
いずれも中小の塾で、人もいないので、研修をする余裕もありません。研修もありませんでした。
教室長というと、何か偉い人に聞こえますが、全くそんなことはないです。大手の塾ならば、まず講師から始めて、キャリアを積んで昇格していくところもあります。しかし、ほとんどは雇われの素人教室長です。私もそうでした。
教室長ってだれでもなれる?
というわけで、教室長は基本的には、だれでもなれます。
多くの塾は人手不足で、求人を絶えずしています。そして、採用されて、研修を経て教室長として勤務します。その研修は、塾により様々です。
かなりきちんとした塾もあり、最低1年は実地訓練を経て、というところは信頼できます。しかし、ほとんどはわずかな期間で、あるいはしないところも多いです。
そして、塾の社員の離職率はかなり高いです。いわゆる企業塾では、ノルマがあり、塾で指導をしたいと純粋に思っていても、営業的な仕事とのギャップで悩みます。
※ 塾が営業なのは当然です。子供たちを指導して社会のためになりたいと、理想に燃えるなら、独立して塾をすればいいです。もちろん、それでも生徒を集めないと、食べていけません。
教室長の離職率も高く、勤続年数も短く、人がなかなか定着しません。先ほど、給与が安いと話しましたが、数年で辞めるようでは、給与は上がりません。
また、塾は規制もなく、資格もいらないので、すぐに教室を出せます。他業種からの参入も多く、供給過剰です。その結果、1教室あたりの生徒数は減り、月謝収入も下がります。その結果、人件費は出せません。
結局、給料が安い、人が続かないの負のスパイラルになると思われます。
ですから、教室長だからといって、過剰評価はしない方がいいです。指導力があるかどうか、成績を上げられるか、生徒数を増やせるかは人それぞれです。
※ あくまでも、私個人の狭い経験での見解です。いい教室長を生み出せる塾、素晴らしい教室長は多数存在します。
教室長の仕事は?
教室長の仕事は「生徒数を増やす」です。
教室長を辞める理由によくあるのが、「生徒を教えたかった」「教室の管理は自分には向かない」です。
たいていは、講師不足で、教室長自ら教えることは多いです。しかし、中には、指導は全くせず、教室管理の仕事だけもあります。
気持ちは分かりますが、塾で社員で働くなら、営業的な仕事ができないでは通用しません。指導だけで食べていくには、よほど突き抜けた指導力が必要です。
ただ指導して満足では仕事にならず、成績を伸ばして、生徒を増やさないといけません。そうでないと、塾に利益をもたらしません。そこそこの指導だけなら、学生や社会人講師で優秀な人がいくらでもいます。
話がそれました。
それでも、塾の教室長の仕事はやりがいがあります。私自身も、うまくいかない時がほとんどで、いい教室長とは言えませんでした。
生徒が増えず、教室が閉鎖になったこともあります。逆に、生徒をかなり増やしても、突然教室長を外されて退職したこともあります。
不平があるなら、気に入らないなら、独立して自分で塾をしろ。と私自身に言い聞かせてきました。そして、重い腰をやっと上げて、現在に至ります。
