「自分の頭で考える」シリーズの完結&補足です。
塾で、「考える力をつける」ことができるのか。その前に、それを目的とすべきなのか。そして、考えることとは何か。勉強との関係、学力を伸ばすことと「考える」力の関係は?
「勉強して成果を出す」と「考える力をつける」は表裏一体で同じことです。すなわち、勉強をすれば、考える力がつきます。また、考える力がつけば、勉強もできるようになります。
「自分で考えるようにする」ことが、塾の目的ではないです。ましてや、考える力を養い、人間性を高めて立派な人間を育てることも、塾の役目ではありません。
※ 成績を上げるためには、自立して、自分で勉強をする、努力するといった人間性も必要でしょう。しかし、それは目的ではなく、成績を上げるための手段だと思います。
私が子供を塾に行かせるとしたら、「自分の頭で考えられるようにしてくれ」「人間性を高めて、立派な人間にしてほしい」など思いません。
高い月謝を出すわけですから、余計なことはせずに、成績上げて合格させてくれとなります。一方、学校には、勉強以外にも、人間形成とかは意識しますね。
新しいことを工夫して生み出す
考えるには、「工夫して生み出す」もあります。勉強ではどうでしょうか?
勉強は、従来ある知識に基づいて、それを覚えたり、それを使って問題を解きます。無から、全く新しいものを考え出すという場面はほとんどないです。
確かに、大学入試の数学などでは、今までにない新しい問題もあります。それでも、各単元の基本事項に基づき、また他の問題の解き方を参考にして考えます。
塾を始める時に、起業についての動画を色々見ました。成功するには、何か新しいもの、他にないものをするイメージがありますが、そうでもないらいしです。
TTP(徹底的にパクる)で、他の成功した事業をまねるというのを知りました。自分が考えることは、誰かは考えつくんですね。
ただし、大学入試でも、小論文やプレゼンなどのAO入試では、考える力は必要です。それは、筆記の試験とはまた違います。
塾が「自分で考える」妨げになる?
中学でスパルタ塾で、激しい詰め込み型の指導を受けると、高校で伸び悩む。
こういったケースは、私自身何度か実際に見て、塾の弊害があると感じます。しかし、本当にそうでしょうか。?
高校内容は、中学の学習と違い、範囲は桁違いに広く、難易度もかなり高くなります。そこで、中学までの勉強の仕方では、通用しなくなります。
中学の時に、言われるがまま勉強をして、高校で一人になると、どうしていいか分からなくなる。つまり、自分で考えられなくなる? それって塾のせい?
これは、塾に行っていない人と比べて、データをとらないと分かりません。中学の間は、塾のおかげで勉強ができていただけ。逆に中学で塾での勉強に耐えて、高校でも勉強ができる。そういったケースも考えられます。
そして、学習要綱が変わり、中学校の学習内容が難しくなったことで、この弊害も減るのではないかと思います。さらに、塾の果たせる役割もあるのかなと感じます。
