数ⅠA共通テスト直前対策

共通テストまで、あと約2カ月で直前になりました。そこで、今回は「数ⅠA共通テスト直前対策」です。

数学にどこまで力を入れるか

まず、前提として、数学にどれだけ時間を割けるかを考えるべきです。総合点を上げることを考えれば、他教科に集中した方が効率がいいケースが多いです。

この時期から、数学を劇的に上げるのは難しく、そこにかける労力も大きいです。

点数を上げるというよりも、点数を落とさないことを考えるべきです。すなわち、失敗する確率を減らすことです。

それでも、点数を上げるためには、一つは苦手な単元を潰すことです。それで点数が上がるなら、時間をかける価値があります。

2022年度の数ⅠAショックにこだわらない

今年度の共通テストで数ⅠAは、非常に難しく、多くの混乱を招きました。そして、それは、今年の受験生にも色濃く影を落としています。

来年度がどうなるのか。何か特別な勉強をしなければいけないのか。など、必要以上に神経質になり、数学そのものを学習することから目をそらしがちです。

まず、来年度ですが、テストの内容や難易度がどうなるか分かりません。

個人的には、少し易しくなるが、出題の形式や内容は本質的には変わらなしと予想します。まあ、あれだけ低い平均点だったので、さすがに易しくなると思います。ただし、以前のセンター試験で、平均点が60点を超えるまではいかないでしょう。

2年前の2021年度に戻る感じかもしれませんので、2021年度はしっかり解いて下さい。

そして、テストが難しくて、点数が低いのがショックは分かりますが、皆同じ条件です。各大学のボーダーも下がります。あるいは、数学が苦手な人にとっては、点差がつかないのでラッキーとも言えます。

何をするか?

では、2カ月前から、共通テスト数ⅠAに対して何をするか。大きく分けて2つあります。それは、日常的な演習と、テスト形式の実践演習です。

1 日常的な演習

数学は、毎日しろとは言いませんが、継続的に演習をすべきです。他の教科に集中して、数学の演習をしないと、力は落ちます。すると、テスト本番で、失敗する確率が上がります。

確実に解ける問題を、早く正確に答えを合わせる。そこをおろそかにすると、点数は停滞しますし、安定もしません。スポーツで言うと、地味な基礎トレーニングです。

共通テスト用の問題集でいいです。基礎から標準的な問題を、そして幅広い単元の問題を解きましょう。

2 テスト形式の実践演習

まず、過去問です。当たり前ですが、過去問を解かずに、共通テスト対策はありえません。

ただし、共通テストは2年分しかありません。追試を加えても、わずかです。そこで、それ以前のセンター試験の過去問はどうかとなります。

数ⅠAの場合、センター試験と共通テストでは、少し出題傾向が違います。全く無駄とは言えませんが、効果的でないかもしれません。

それよりも、黒本(河合出版)など各予備校が出している、テスト形式の問題集の方がいいです。こちらは、共通テストの傾向に合わせた出題で、より本番に近いです。

そして、そのテスト形式の実践演習は、最低週に1回分はして下さい。採点して、目標点と比べて、対策を練り実践しましょう。時間配分や解く順番を変えるのも一つの方法です。

第3問~第5問の選択問題

3題から2題を選択します。この中で極端に苦手な単元があるなら、初めから絞るのも手です。確率が苦手なら、最初から整数と図形を選択します。

試験当日に、簡単そうな2題を選択するといっても、見ただけで何度は分かりません。3つともある程度解いて、点数が取れそうな2題にする…のは危険です。

今年で言えば、整数がかなり難しいのですが、20点中何点取れるかの比較になります。普段の実践演習から、得点を記録してある程度選択する2題を目星をつけて、本番で選ぶとなります。

確率なら条件付確率、整数なら一次不定方程式、図形なら円がらみで方べき、メネラウス。と頻出される問題があります。そこを重点的に過去問などで解いておき、当日に出題傾向が違えば外すのもありです。

※ 間違っても、3題全てにマークをつけないで下さい。試験当日は、舞い上がって何をするか分かりません。