塾で勉強方法を教える

今回は「塾で勉強方法を教える」です。

多くの塾で、「勉強方法を教える」とうたっています。これって本当なのでしょうか。昔から疑問です。勉強の仕方を伝えれば、塾は必要ないのでは?

このブログでも、数多く勉強の仕方を取り上げています。そもそも勉強の仕方って何なのでしょう?

塾で勉強方法を教えるのは当たり前

塾の指導の中で、結局は勉強方法を伝えているというべきでしょうか。

基本から理解して、覚えて、解いて、解けるまでくりかえす。塾での学習の中で、こうやって勉強はするのだと、示し、日々実践しています。

また、指導の中で、時おり勉強の仕方を伝えます。それは、覚え方であったり、解けるようになるための演習の仕方であったり、様々です。

広い意味では、勉強の仕方を教えない塾などありません。

私の感覚では、塾は勉強の仕方を教えるところですが、指導の中で伝えています。勉強方法だけを取り出して、それを伝えるわけではありません。

塾の中には、別に時間をとって、勉強の仕方を教える塾もあるでしょう。ただ、勉強の仕方って人により大きく異なり、個別に伝えるものだと思います。全体的な勉強法もいいですが、それはみんな知っていることです。

ただし、このブログでもとりあげていますが、学年別、教科別の勉強法はいいかも。勉強法というより、各教科や各単元の対策と言えるでしょう。…それも実際の指導でしていますね。

「塾で勉強方法を教える」のは、「塾では勉強をしますよ」と同じくらい当たり前のことでしょう。言い方を変えているだけです。

勉強の仕方って何?

もし、誰にでも効果的な勉強法があるなら、どうでしょうか。勉強法について書いた本があれば、それが広まり終了ですね。塾の商売はあがったりです。

勉強の仕方はみんな知っています。先に書いたように、基本を理解して、覚えて、問題を解く。できなければ、できるまでくり返す。そのことは、ほとんどの人が小学生からしていることで、「知っている」ことです。

しかし、知っていても、モチベーションが上がらない。細かいやり方が分からない。理解するとことが難しい。なかなか覚えられない。テストでできないなど様々なところで、分からなくつまづきます。

塾はそれを解消する一つの手段で、決して勉強法だけを教わる場ではありません。

このブログで取り上げている勉強の仕方も、あくまでも勉強法の一つであって、参考になれば幸いという程度です。

実際に塾では、各生徒の学習状況を見て、こうした方がいいと言います。いや、できるように指導します。

勉強に王道はありません。考えて悩んで理解して、何度もくり返して覚えて、解けるまでひたすら解く。モチベーションを保ち、莫大な時間をかけて継続して、やっとの思いで身につくものです。

かといって、「勉強法」が全くのムダというわけではありません。100時間かかって習得できることを、90時間くらいに短縮できる。それだけで価値はあります。

また、勉強法だけを教える塾があったら、面白いですね。いわゆる学習管理で、支持を与えて、その進捗をチェックする。

…いや指導もしない。「勉強法」の講習、個別に面談などで伝えましょうか。それって、今ネットや動画でありますね。情報があふれていますが、多くは、勉強ができる強者の理論です。単純に勉強しましょう。