今回は「個別指導+集団指導」です。昔は一斉授業が隆盛の塾も、近年は個別指導塾が増えました。また、少人数の集団指導も、様々な形態をとっています。
どちらがいいかは決められません。そして、お互いが融合して複雑にもなっています。
個別指導と一斉指導の融合
どちらがいいかは、それぞれメリット、デメリットがあります。
生徒さんにより、合う合わないがあり、断定はできません。
対決するのではなく、融合してお互いの欠点を消そうとします。
1 一斉授業→個別指導
まず、一斉授業に加えて、個別指導を併用する。別の時間帯にします。授業は選択するか、併用します。
また、一斉授業の中で、演習の時間をつくる。個別に巡回するか、生徒に持って来てもらう。カリキュラムが個別でないから、厳密には個別指導ではないです。しかし、融合と言えるでしょう。
あるいは、全体で一斉に解説は短めで、基本個別に演習。状況に応じて、使い分けをします。
このタイプの塾で働きましたが、かなりやりにくかったです。一斉と個別のいいとこどりをうたっていましたが、中途半端になりがちです。
それに繰り返しますが、厳密には個別指導ではないです。
2 個別指導→一斉授業
初期の個別指導の欠点は、予習でなく、後追いになることです。
そのため、成績が上がりにくいなど問題が出ます。
それが解消されたのが、個別指導で予習を取り入れたことです。
また、小さいホワイトボードで、講師が授業できます。個別用の教材や指導法が、開発され進化しています。
ならば、もっと人数を集めて、一斉にすれば効率いいとなります。私はそう感じますが、個別指導が増えた背景に、予習授業があります。
これも、厳密に言えば、一斉授業ではないのです。それでも、一斉と個別の融合でしょう。
集団指導?
ということで、2つが融合したいいとこ取り?の指導になります。
当塾の指導もそうです。昔の一斉授業に縛られていたら、今の塾を開けなかったです。
個別指導、一斉授業、融合した集団指導をいずれも経験してきました。
一斉と個別は、きっちり分けるべきとも思います。両方が交じると、指導者の技量が問われて、汎用化が難しいです。
少子化により、多くの生徒は集まりにくくなりました。生徒が少ないので、少人数集団指導に余儀なくされているのが現実です。
勉強の原点に戻る?
一斉と個別の融合。ハイブリッド?いいとこ取り?の指導は、昔からあります。
塾の黎明期に、寺子屋形式で、1つの教室で勉強させる。例えばプリントを解いたら、前の講師に見せる。私が小学生のころ、近所の塾でもありました。
新しいことではなく、昔に戻るのが不思議です。原点に戻るといえば、恰好いいですが。
昔、塾で働いていた時、先輩から「塾は潤滑油」だと言われました。
塾は勉強する手助けであって、勉強するのは本人です。ですから、個別指導は踏み込んで、手をかけすぎというわけです。
こんな昭和?の考えも、時代とともに変わりました。
大昔は、定期テスト期間中は、塾の授業は休みでした。今はテストの前の日に、塾でテスト対策をします。いつ自分の勉強をするんだ?も古い考えになりました。
現在、塾の半数近くが個別指導らしいです。ただ、明白な分類は難しいです。
ですから、当塾では塾で「勉強」しますと言います。