自立学習②

今回は「自立学習②」です。

自立学習とは何?とふと疑問に感じて、自立学習の塾について調べます。全国の自立学習塾のホームページを読み、その姿が見えてきました。

結局、「自立学習」という言葉が独り歩きをしている印象を受けます。私自身、その言葉に幻想を抱いていました。

ただ、サービス業として、キャッチーな言葉で消費者を惹きつけるのは、よくあることです。自立できますと聞くと、何かすごそうに感じます。

自立学習とは?

「自分から勉強できる力」「自ら主体的に学習する」

そのためには、「自分で学習計画を立てる」「スケジュールを組んで、モチベーションを保つ」

そして、「自分で解ける」「導入から問題を解くまで、自分で理解しながら行う」

…何かすごいですね。この自立学習ができる学生が、一体どれだけいるんでしょうか。これができるようにする塾が、自立学習の塾というわけですね。

その指導方法は様々です。自立学習というと、対人で直接指導ではなく、パソコンやタブレットやAIのイメージでした。しかし、自立学習と銘打った塾でも、個別指導が多いです。たまに、少人数指導も混ざっています。

学習計画を立てて、モチベーションを保つ…これは塾の仕事ですよね。

そもそもですけど。皆大なり小なり自立学習してますけど。自分で勉強をしますよね。テストがあったら、それに備えて考えてします。

それを、塾など他の人に、完全に丸投げはしないでしょう。

また、逆に、完全に自立学習とかありうるのでしょうか。いきなりですが、学校に通って授業受けていますよね。屁理屈をいうと、問題集1冊とっても、他の人が介在します。

自立学習とは幻想なのでは?

自立学習塾の指導

塾って、勉強して成績を上げるところですよね。長年塾で働いてきて、確かそうだと思います。塾で売っているのは、テストの点数、志望校への合格ですよね。

自立学習できるようになるのが目標?

いやいや、それは目的でなく、成績を上げるための手段です。塾ではなく、自己啓発か何かでしょうか。そして、立派な人間になる?

勉強して努力して、いい学校に合格できれば「立派な」人間になるかもしれません。しかし、塾はそういう人材を育てる場ではない…と思います。

私自身、今まで、自立学習できるように指導しよう、立派な人間になるように指導しようとか、1ミリも考えたことないです。どうやったらテストでできる?入試で合格できる?と日々苦戦しています。

志が低い?

確かにそうかも知れません。

少なくとも、指導の結果として、自立学習ができるようになるなら分かります。そして、その結果、成績が上がるのなら、塾の責務を果たしています。

ならば、真の自立学習塾を作ってみよう。ということで次回に続きます。