懇切丁寧な指導は害悪か

手取り足取り教えることは、良くないのでしょうか。今回は「懇切丁寧な指導は害悪か」です。

懇切丁寧な指導が主流

現在、塾は個別指導が多くなり、生徒一人一人を丁寧親切に指導が主流です。一方で、自主性を重んじる、自分で考えられるよう指導も、表裏一体です。生徒と密にかかわり、勉強の仕方から教えます(指示します)。

私くらいの年代(50歳台以上)になると、一人一人つきっきりで教えるのには抵抗があります。昔は子供も多く、塾も一斉授業で一人一人を見る形ではありませんでした。全体を管理して、雰囲気を作り、士気を高めて勉強に取り組みます。

その昭和的なやり方が正しいと、妄信してしまいます。私自身も、その考えは捨てきれませんが、同年代以上の塾講師の方は、さらに偏っている人が多いです。私も、甘く厳しさがないと、散々指摘されました。

そして、そういった厳しさを持てず、管理できない塾講師は無能とされがちです。

確かに、そういう側面もあることは否めません。厳しさがなく、管理できなければ、成績は上がりません。塾講師としては、仕事になりません。

しかし、今の時代ではパワハラとされかねません。塾の狭い空間で、子供たちも反抗できす、強制的にスパルタで勉強する。今でもそういう塾はあります。

懇切丁寧な指導は、自分で考える能力を奪う?

この点は、何度かブログで取り上げましたが、確かにその側面はあります。

あまりにも過度に教えすぎると、生徒は受け身になり、自ら考えなくなります。

その場で分かった気になり、解けるようにはなりません。また、覚えることもおろそかになります。

しかし、これは指導で改善できます。解けるかどうかは、確認テストをすればチェックできます。問題演習をすれば力も付きます。

また、個別指導でも、予習の先取り授業が一般的です。指導が多様化して、懇切丁寧な指導の欠点が改善されます。

また、塾はサービス業です。従来のような、上から厳しく管理して成績を上げるスタイルが、時代に合わなくなっています。

そして、少子化やコロナなど塾も厳しく、懇切丁寧な指導、1人1人に寄り添う指導に移行しています。

その結果、学力がつかないことがあっても、それよりもサービスを優先します。その良し悪しは別問題ですし、実際どうなのかも分かりません。それでも、一人一人に親身になる指導が良しとされる傾向があります。

スパルタで量をこなすと、高校でできない?

中学まで、塾でスパルタでやみくもに量で押し込むと、高校で伸びないと言います。

多くの塾のホームページやブログで、その考えが語られています。

それは、私も実感したことは多々あります。中学までスパルタ塾にいた生徒が、高校でどう勉強したらいいか分からなくなる。成績が奮わない。

しかし、関係なく高校で伸びる生徒も多くいます。人間はそんなにやわではなく、高校で自ら考えて勉強します。

そういう傾向があるでしょう。

この1人1人見るのではないスパルタで厳しい指導と、懇切丁寧な指導が対極にあります。双方が、考える力を奪い、自主性がなくなると考えるのが面白いです。

偏り過ぎなのが問題なのでしょう。何もかも教えて、ただほめて厳しさもなく、懇切丁寧な指導は害悪なのかも知れません。しかし、逆に、考えさせるという立派な方針のもと、教えないのもサービス業としては時代に合いません。