厳しい塾③

今回は「厳しい塾③」です。

前回まで、昭和的な強制的な抑えつける指導は、時代に合わないと言いました。そのやり方が変わってきています。

確かに、旧態依然としたスパルタ塾は減りました。しかし、根底では「厳しい塾」でないといけないという思いはあります。

保護者様からも「厳しく指導してください」と要望があります。当たり前のことです。ただ、その「厳しい」が何かがあいまいです。

「厳しい」の変化

先日取り上げた、私が勤めていた塾ですが、かなり「厳しい」塾です。ただし、生徒数は多く、絶大な支持を得ています。

若干行き過ぎだとは感じますが、おそらく昔とは変わっているはずです。

まず、当たり前ですが、体罰はありません。頭を軽くたたくこともないです。たまに、背中を押す(男子)くらいです。※ 責任者は女性です。

叱る時の言葉はきついのですが、以前に比べると、ことばが柔らかい表現になっています。そして、何よりも強い意志と信念を感じます。

責任者が持つ、覚悟と気迫といったオーラで教室が支配されています。悪く言うと、人に頼るワンマンですが、「厳しさ」は指導者から生まれると思います。

これをいうと、また昭和的な古いとなりますが、特に中学生の生徒には、なめられたら終わりです。

授業中少々私語をしてもいい。宿題をしてこなくてもいい。覚えて来なくていい。怒られない。怠けても大丈夫。

…など。子供たち、特に中学生は、大人を見て一発で見抜きます。

その前提は崩さないまま、その塾でも、変化は見てとれました。だからこそ、生徒が多く支持されています。

塾の雰囲気

生徒が多く、成績も出ていて、活気のある塾は雰囲気が違います。

授業中は、ピリッとした、引き締まった空気です。教室に入った瞬間に感じます。

逆に、だれたぬるい雰囲気の塾は、やはり流行っていません。特に中学生では、ふまじめで集中力のない生徒が集まり、まじめな子が敬遠します。

※ 少人数の個人塾など、例外はもちろんあります。私自身、厳しさを全面に出すタイプではありません。全てが厳しく、きつい塾であるべきとは言っていません。

近年、少子化にともない、一斉指導から個別指導へと変わっています。今の話は、公立中学生の一斉授業メインの話です。

個別指導では、厳しさが出しにくいです。また、小学生はまた違いますし、高校生も違います。

そこの出しにくいゆえに、教室の雰囲気は重要だと感じます。

教室に足を踏み入れた、生徒さんや保護者の方が、直に感じ取ることです。

一方で、昔のスパルタ塾的な、ぎすぎすしたきつい感じは敬遠されがちです。時代が変わり、価値観も変わり、「厳しさ」に対する考えも変わります。

それゆえに、どう厳しさを出すのかが難しいです。ですから、私自身も悩むところです。例えば、厳しくすれば、やめるのではないかという不安がよぎります。

社員時代は、1ミリも考えませんでしたけど。

塾のシステムでつくる

私が若いとき、塾で一斉授業をして、最初の2,3年は大変でした。中学生が、私語ばかりでまじめにしない、宿題もしない、休みや欠席が多い。

その都度、怒り、叱りました。しょっちゅう怒鳴っていました。いわゆる学級崩壊ですね。

しかし、塾ではありえません。すぐに、塾で決まりを作り改善します。シンプルに塾では、「やめさせる」ことができます。

塾で決まり事を作り、それを破った場合は、手順を踏んでやめていただく。授業中、騒ぐ、他の生徒のじゃまをするときは、教室の外に出します。

それで、ほとんとが解決しました。

しかし、それで塾が「厳しい」塾に生まれ変わるわけではありません。結局は、指導者自身にかかります。

また、個別指導塾の責任者もしましたが、このときは教室長が最重要だと感じます。教室の雰囲気に緊張感持たせるには、室長自身の覚悟が必要です。

令和の「厳しさ」?

まだ、漠然としていますが、対話が必要だと感じています。心身を圧迫するような威圧感ではなく、ことばによる説得です。

ただし、中学生はそのことばが難しいです。有無をいわせず勉強をしろ、ということばはいります。高校生ならば、ある程度理論立てて、冷静に話しますが、中学生には通じません。

もちろん、学年や学習状況、性格など個々人により違います。非常に難しいと感じます。

まとめるわけではありませんが、指導者が、生徒を伸ばそうとする気持ちと熱意がすべてかもしれません。

当時勤めていた塾で、その責任者によく言われていましした。中学生には「教えてもわからないから説明するな」と。乱暴な言葉ですが、核心をついています。

話が散らかりますが、最近はこういった人間観が煩わしいと感じることもあります。教室に偶然居合わせた人たちで、どうにか勉強に向かわせようとする。運不運に左右され、指導にも違いが生まれます。

だからこそ、オンラインや自習型塾など新しい形が生まれているのでしょう。勉強は一人でするものです。そして、そこでもどう管理するか(特に中学生)という問題が生まれているのでしょう。

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  1. ピンバック: 厳しい塾② - 清水塾

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