学習意欲の低下

今回は「学習意欲の低下」です。

以下の資料で、ここ3年で学習意欲が低下していることが分かります。この3年で、何があったのでしょうか。

※ あくまでも個人的な見解です。

コロナ下の影響

2020年に緊急事態宣言が出されてから、それと符号するように、学習意欲の低下が目立ちます。

これは、コロナ下の影響が大きいといえるでしょう。学習面、学校生活、日常の生活が、大きく変わりました。それにともない、学習に集中できにくい状況が増えます。

それが、1年、2年と続き、長らく改善されないまま、ストレスがたまります。特に小中学生が、従来の学校生活とは違い、大きくストレスを受けたのだと思います。

自宅で過ごす時間が多くなり、学習時間も増えそうなものですが、実際にはスマホ、ネット、ゲームなどで、無為に時間をつぶすことが増えたのかも知れません。

生活のリズムが狂い、心身の健康を損ない、学習意欲…様々なやる気がそがれたのでしょう。

学習指導要綱の改訂

さらに、この時期と、学習指導要綱の改訂が重なります。小学校が2020年、中学校が2021年、高等学校が2022年からと、ぴったり一致します。

この改訂が、コロナ下と重なったのが、より学習意欲の低下につながった可能性はあります。

しかも、割と大きめの改定で、移行中はどうしても混乱が生じます。将来の入試のあり方、教育自体の価値観を変えようという改訂でもあります。

小学校では、英語が教科化されます。それにともない、中学の英語が難化されます。習う英単語は2倍近くになりました。小中ともゆとり教育から、完全に舵を切ります。

そして、従来の詰め込み式のペーパー重視の入試も、大きく変わろうとしています。

大学入試も、すでに一般入試での入学が約50%で、推薦、総合型選抜が増えています。

大学入試共通テストでは、問題文が長くなり、読解力を問われます。昨年度の数学が難化するなど、混乱も見られます。それは、子供たちにじかに伝わります。

どう勉強すれば分からないとなります。周りの大人たちも、明確に言えません。それは、どうなるか分からないからです。

勉強する意義は?

コロナ下であることも含めて、日本全体が今混迷しているともいえます。

少し前までは、勉強して、いい大学に行き、いい会社に就職が成功の流れでした。しかし、それも安心とはいえず、勉強のモチベーションも下がります。

スマホ、SNS、AIなどが急速に進化し、ちょっと先のことも分かりません。今ある職業がなくなり、新しい職業も生まれます。

これまでの読んで、紙に書いて、テストに答える勉強が意義があるのか。私を含めて、それでも大事と考えて、従来の受験こそ公平と考えたりもします。

しかし、すぐ先には、大きく変わる別の価値観が待っています。

子どもたちが学習意欲をなくすのは、当然のことと言えます。それを、古い考えの大人たちが、けしからんと言ったところで、無意味に感じてきました。