塾は解き方を教える

塾は解き方を教える

今回は「塾は解き方を教える」です。

塾での数学(算数) は「解き方を教える」ことが主流になります。いや、最近はそうでもないのかも。

塾の限られた時間で、原理原則からきちんと理解する指導は難しいです。ダイジェストに効率よく「解き方」を伝えます。

くどくど教えるな

私自身は、どうしても原理原則を言いがちです。そのため、説明が長くなり、かえって分かりにくくなります。

勤めていた塾では、よく怒られました。

「だらだら説明するな」「読めば分かる」「余計なことを言うな」「さぞかし立派な指導力がおありで(嫌味)」など。

そこの塾の方針に従わない私が悪いです。

新しい単元に入り、塾で予習をするとき、どこまで原理原則に深入りするのか悩みます。

もし、私が塾で予習をする場合…

こういうダイジェスト式の予習では、中途半端で理解しきれないでしょう。かなり嫌だと思います。

ですから、極力なぜそうなるのか説明はします。

生徒に考えさせる

先ほどの勤めていた塾は、「説明をしない考えさせる」塾でした。

教えたがる私は目の敵にされていました。

例えば、中3数学の展開。私が授業で公式から丁寧に説明すると、乱入して「そんなの読めば分かる。説明するな。」と止められます。

塾でダイジェストに解き方を教えるよりも、生徒に考えさせるのは有効です。

ということで、授業でだらだら説明する前に、生徒に読んでもらうことはよくします。

能動的に考えて、理解することは大事です。

公式、解き方の軽視

余計な「原理原則」にこだわり、紛れが入り、塾での理解と定着が弱くなっています。

塾の勉強とかごく一部で、機械的なやり方の指導が、そんなに悪影響でしょうか。

昔は、塾でダイジェストで先取りでシンプルにして、学校で後から原理原則をしてもらうという図式でした。

それが、塾と学校の指導で逆転している感があります。

例えば、速さで「みはじ」を使うのは悪いと結構批判されます。ならば、「速さ=道のり÷時間」にあてはめるのも悪?

もちろん、きちんと理解はすべきでしょう。しかし、塾の限られた時間で完全に理解は難しいです。

その辺の公式や解き方の軽視の感覚が私にもあり、指導が面倒になっています。塾の指導と割り切って、シンプルなやり方に徹します。

公式の導きまでする?

例えば、二次方程式の解の公式。

この公式を丸覚えでなく、導き出す過程が大事。さらに、公式を覚えるのは意味ないとまで。

私は塾で公式の導きまでしません。高校数学でもそうです。原理原則は学校や教科書の記述に任せます。

もちろん、すべて機械的ではなく、言える範囲で意味も言います。

しかし、一々公式の成り立ちまで言及して、混乱する生徒を多く見たことがあります。講師は、得意げに丁寧に解説してるんですけど。

私も、少しその自己満足状態に入りかけるときがあります。

すると、生徒は情報が多すぎて混乱しがちです。塾ではシンプルに解き方を教える方がよさそうです。塾は勉強の一部に過ぎません。