
成績が上がらない、テストの点数が悪い原因の一つに、インプットとアウトプットのバランスが悪い点が挙げられます。
塾の指導で、一斉授業はインプットが中心です。授業を聞いて、各単元の内容を理解します。そして、覚えます。それを確認テストをする場合、アウトプットになります。
自宅で学習する場合、教科書や参考書を読む。まとめてノートに書く。また、英単語を覚える。これらがインプットになります。
さらに、個別指導の塾では、問題演習が中心になり、これはアウトプットです。理解したり覚えた知識を引っ張り出して、それを元に問題を解きます。ただし、答え合わせをして、訂正した時に、一部インプットします。こういう問題はこうやって解くのだと、覚えることになります。
インプットができていない
まず、理解していない、覚えていないでは、問題は解けません。少しくらい問題演習をしたくらいでは、頭に入りません。勉強方法が、ただ問題を解くだけなら、改善方法は二つです。
一つ目は、教科書などを読み、書き出し、覚えること。それを確認テストして定着させること。もう一つは、演習量をかなり増やすことです。同じ問題をできるまで繰り返し解くと、テストでもできるようになります。
個別指導の塾で、初めは成績が上がるが、伸び悩むケースが多い理由がこれです。例えば、よく分からないまま、場当たり的に解くだけになってしまう。しかし、時間も限られているので、演習量がそれほど多いわけでもありません。
アウトプットができていない
教科書をきちんと読み、ノートもきれいにまとめている。テスト前に、暗記もしっかりする。しかし、テストは問題を解かなければいけません。覚えてはいるけれども、それを出せない。
それには、学校のワークや問題集などで、演習量を増やす必要があります。特に数学や理科は、問題を解くことで力をつけていきます。同じ問題を解けるまで、何度も解くのもいいでしょう。
塾で一斉授業の場合、ただ一方的な授業になりがちで、それはインプットのみになります。一斉授業でも、演習の時間をつくる、生徒に発問して双方向の授業をする、確認テストをするなど工夫をしている塾は、成果を出しています。
インプット、アウトプットのバランス
一般的には、インプットとアウトプットの黄金比は3:7とされています。暗記科目(特に社会)は4:6など、教科や学年により異なるとは思います。
気をつけるべき点は二つあります。
まず、インプットの3を確保すること。問題を解くことに集中しがちで、確かに成果はあります。しかし、インプットがない状態での演習は、莫大な量を解かなければならず効率が悪いです。
※ 膨大な演習量は地力がつきます。ただし、それは中学までで、高校内容でそれをするとパンクします。
そして、もう一つはアウトプットが少ない、すなわち演習量不足。3:2とでも言いましょうか、足して10に満たない。圧倒的に練習不足のケースが多いです。
演習量が多い塾の罠
当塾も「演習量が多い」塾です。昔は一斉授業のインプットが主流でしたが、現在は個別指導塾が増えて、塾で実際に解くが主流になりつつあります。予備校ですら、講義を聞く従来の形から、演習型にシフトする動きがあります。
やはり、中学生以下で実際に演習する塾は今でも多いです。その方が成績が上がりそうですが、インプットを怠る危険性があります。
以前私が勤めていた塾では、かなりの演習量を積んでいました。中学生は解説しても定着しないから、とにかく問題を解かせるという方針でした。私が説明しようとすると、説明しても分からないから、するなと止められました。乱暴ですが、一理あります。
確かに生徒さんは多く、成果も出てはいましたが、今一歩の印象でした。それは、もう一つ別に勤めていた塾で、一斉授業タイプですが、そちらの方が圧倒的に成果を出していたからです。しかも、短時間で。
前者の欠点は塾での拘束時間が長すぎること。そして、よく理解していない生徒さんが、ただ解くだけで、分からないまま消化不良を起こすことでした。
当塾でも拘束時間が長く、演習量は多いのですが、インプットの割合が小さくならないように指導します。成績が悪いと、お悩みの方の参考になればと思います。インプットとアウトプットのバランスを考えましょう。