私が一番思い出に残り、尊敬する先生は、小学校の恩師です。
小学生のとき
母校の小学校は、今治市の中央に位置します。1学年2クラスのこじんまりした学校でした。当時は、木造の校舎でしたが、卒業と同時に取り壊しになりました。
そして、その後1学年1クラスになり、現在は廃校になっています。母校がなくなるのは寂しいです。
その時の担任の先生は、3年生から6年生まで受け持ちでした。2クラスしかないとはいえ、珍しいことです。N先生とします。
N先生は、女の先生で、30歳台だったでしょうか。失礼ですが、年齢は分かりません。当時独身で、その後も独身だったと聞きます。
さて、私は4年生くらいまでは、内向的で大人しかったですが、高学年になると本性(?)を表し始めます。一言で言うと、とにかく「落ち着きがない」子供でした。
授業中きょろきょろする。じっとしていられない。忘れ物が異常に多い。協調性がない。先生からしたら、厄介極まりないですね。しかし、N先生は、いつも穏やかで、そしてきちんと私と向き合ってくれました。
怒鳴るとかの厳しさはないですが、生徒を甘やかすこともありません。静かに冷静なんですが、しっかりしているという印象です。ですから、私は心置きなく、伸び伸びとできました。迷惑かけて申し訳ありません…。
N先生が私に与えた影響
ところで、私の勉強ですが、どういうわけか5年生くらいから、急にできるようになりました。目覚めたというか、本当に突然という感じです。
そして、その私の素質をN先生が認めて下さり、親にかなり熱心に愛光を受けるよう薦めてくれました。
愛光に合格した時、手を取って涙を流して喜んでくれました。その後、医学部に合格して、N先生の実家を訪れましたが、不在で報告できませんでした。
私自身病気を患い、大学を辞めてしまいます。それは仕方なく後悔はないのですが、N先生に対しては、なぜか申し訳なく感じます。
N先生は、その後母校の校長先生になられました。一生教師として、子供たちを見てきたんですね。
N先生の授業
N先生を尊敬しているのは、人柄だけでなく、先生の授業です。しかし、具体的な内容は漠然としか覚えていません。
中学受験をする私のレベルからすれば、小学校の授業は簡単でつまらないはずです。ところが、私は授業がつまらないとか、簡単とか感じたことはないです。
落ち着きがないので、まじめに授業を受けていたかは疑問ですが、これってすごいことです。細かいことは覚えていませんが、とにかく原理原則をしっかり授業でしていました。
また、図や資料などを多く活用されていました。興味を引かれて、面白かったです。
小学校ですから、ほぼ全科目をN先生が受け持つのですが、どの教科も深いなと感じていました。よく考えた記憶があります。
私自身が勉強にどう取り組むかを、決定づけたと思います。深く考えて理解する、常に疑問を持つという姿勢が身につきました。
偶然かも知れませんが、当時クラスで20数名だと思いますが、国立の医学部に私含めて3人合格しています。公立の小学校では、かなりすごいと言えます。
今私は塾で指導していますが、N先生の足元にも及びません。原理原則を言いたがるくせは、そこにあります。塾には向いていないのかも…。しかし、自分で塾をした以上は、少しは理想を追い求めたいです。
