前回に引き続き「共通テスト現代文対策」です。
前回は「選択肢を読む前に、解答を作る」方法を紹介しました。しかし、その前に、読めないと話になりません。そして、それには語彙力が必要だとも言いました。
今回は、そこをもう少し掘り下げようと思います。
言葉の意味が分からないと、読めない、正解しない
ある問題の選択肢内に「自負」という言葉が出ました。当時、生徒に意味を確認すると、「自分に負けてしまい、自信がない」と答えました。
自負とは「自分の才能や仕事に自信をもち、誇りに思うこと。」です。ほぼ真逆の意味で、その問題は間違っていました。
言葉を知らないと、問題文を読めないばかりか、選択肢の文章も読み取れません。
読解力がないと悩む人は多いですが、ほとんどが「語彙力不足」です。
例えば、共通テストでも、第1問の漢字と第2問のことばの意味の問題があります。ここで、間違っても1つまででないと、語彙力があるとは言えません。
漢字とことばは配点が少ないから、勉強しても効率悪い?
いやいやとんでもない。それは、読解問題すべてに影響します。漢字とことば対策は、今からでもして下さい。
言葉の意味を深く理解すること
言葉を深く分かることが必要です。たいていは読んでいると「何となく」分かるとは思いますが、それでは文章の理解が弱くなります。そして、内容把握が困難になります。
言葉の意味は、辞書的な意味です。そして、深く理解するとは、言葉の意味を正確に言えることです。
例えば、「客観的」といえば、何となく周りからどう見るかと意味は分かると思います。それを、「主観または主体を離れて、独立の存在であるさま。だれが見てももっともだと思われるような立場で物事を考えるさま。」と説明できるまで理解すべきです。
これは、現在指導中の問題文から、重要語句を書き出したものです。これらの言葉の辞書的な意味を書いてもらいます。スマホで検索すれば、簡単に調べられます。
中には、簡単な言葉もありますが、何となくわかるではいけません。
受験生でも、まだ入試まで半年近くあり、地道に語彙力をつける学習も効果があります。本来は、これまで国語の学習や読書などで、積み重ねてきた語彙力がものを言います。
高1生、高2生はまだまだ時間があるので、学校の授業なども大切にして、語彙力をつけてください。
言語の学習は、ことばの学習が大事
英語を勉強するとき、英単語を覚えます。また、古文でも同じで、古文単語を覚えなくてはいけません。
それは、現代文も同じですが、それをおろそかにしている人が多いです。そこを飛ばして、読解力がどうこうとか、問題を解くテクニックどうこうは危険です。
前回の解き方もそうですが、ネットやブログ、動画で紹介される勉強の仕方は、ある程度地力がないと効果がありません。※ 他の教科もそうです。
まず、評論文では、抽象的な言葉や、専門的な用語が多く出ます。特に「~的」「~化」「~性」と分かりにくい言葉が多いです。
そして、小説では、少し古いことばや、日常では使わないことばも使われます。それが、昭和初期とか、それ以前になると、半分古文みたいな感じです。
また、実は問題の出題者が重要ですが、出題者は御高齢の方だと推測されます。すなわち、使う言葉が、若い人とはずれがあります。
読書というよりも、様々な分野に触れる
評論文では、様々な分野が取り上げられます。「経済」「心理」「環境」「ネット関連」など。全く興味がなく、知識がほとんどないと読むのが困難です。
がっつり専門書を読んで学習は不可能ですので、今ならネットニュースや動画などに触れましょう。全く興味ないからと、拒絶するのは危険です。
また、小説も慣れとして読むのをおすすめします。べたなところでは、出題が多い夏目漱石や芥川龍之介など。短編集を読むといいでしょう。
