やさしい塾講師は最悪?

今回は、多少過激なタイトルですが「やさしい塾講師は最悪?」です。

これは、大いに自戒を含みます。

やさしい人は塾講師に向かない?

私自身、よくやさしいと言われます。これは、塾講師としては、いいこととは言えません。やさしいだけでは、生徒を管理することができません。特に中学生以下は。

そして、特に塾長や教室長は、やさしい印象はマイナスです。成績を上げて、生徒をたくさん集めている塾長や教室長は、例外なく厳しい印象を与えます。

また、例外なく「異常」です。これは悪い意味ではなく、どこかタガが外れているというか、おかしいくらいの人でないと務まりません。普段は人格者でも、教室に入ると、豹変する人もいます。意識して演じている部分もあります。

ただやさしく、人がいいだけでは、組織を仕切って管理するのか難しいです。私自身、ずっと室長で働いてきましたが、生徒が多いときは、どこかおかしかったです。指導して成績上げて、生徒をかき集めるという執念がありました。

このやさしさからの脱却に必要なことは、1つは仕事に対する異様な責任感とプライドだと思います。そして、それを得るためには「根拠のない自信」がいります。

やさしくて人がいいと感じるのは、自信がないからでもあります。これは、一塾講師も同じですし、社員とかバイトとか関係ないです。もちろん、年齢も経験も。生徒に、この先生になら任せられると思わせるには、強力なパワーがいります。

そのパワーは、小手先の指導の仕方では生まれません。最近、保護者の方に「やさしそう、おとなしそう」と言われて、あっこれはまずいと背筋が凍りました。

「あそこの塾の先生はやさしくて、成績が上がらない」とは、本当によくあることです。

やさしい=甘い?

「やさしい」と言っても様々です。厳しさを含むやさしさもありますし、ただ単に甘いだけのやさしさもあります。

その後者の場合、塾講師としては良くないです。いや、やさしいがゆえに最悪かも…。

生徒がわからなかったら、すぐに懇切丁寧に教える。宿題をしてなかっても、「そうか、じゃあ次はやってきてね」と言う。もはや、やさしいではないです。

自分自身の仕事が何かを自覚せず、まあいいかと甘く考える。だから、生徒にも厳しくなれません。

かつて勤めていた塾で、先輩講師に散々言われました。私にやさしく教えてもらっても、できるようにならないと。言葉がきつく、生徒の前で言われて、今の時代ではパワハラですが、言いたいことはわかります。

社員の一人としてとか、バイトだから厳しくできないは間違いでしょう。生徒に嫌われると、立場が悪くなるなど怖いのは分かります。生徒からのアンケートで、評価されることもあります。

しかし、生徒に迎合して、成績を伸ばせないのなら、結局は評価は低いです。「生徒に気に入られようとする」とすぐに見抜かれます。

これからの塾講師は?

しかし、これからの時代の塾講師はどうでしょうか。時代とともに価値観も変わります。昔ながらの、マンパワーで塾長や教室長が、教室を厳しく管理する形で通用するでしょうか。

今は個別指導塾が増えています。一斉塾とは、違った形の厳しさが必要でしょう。個別指導塾で、全体に声を荒げて叱りつけるのは場違いです。また、企業塾では、マンパワーに頼らず、組織として決まりを作り、管理運営していく形になります。

それでも、一人一人の講師が、厳しさを持つべきだと感じます。実際に指導する時も、これでできるようになるのか、成績が上がるのか考えるべきでしょう。

私自身も、やさしく甘いですが、それは自分自身に対してですね。