県立高校入試シミュレーション~松山南

今回は「県立高校入試シミュレーション~松山南」です。以前、中央高校編を行いました。そのときの検証では、内申、入試がともに今一歩だと危険と、当たり前の結果を得ました。

県立高校入試シミュレーション~松山中央高編

また、追加検証で、入試の得点の比率が高いと、どうなるかもしました。そこそこ逆転が起こりました。では、南高ではどうでしょうか。

※ あくまでもシミュレーションで、現実とは無関係のデータで、実際とも異なります。ご了承ください。

概略

☆受験生一覧(南)

松山南高(普通科)でシミュレーションを行います。第一選抜に残る内申点の目安が108点、入試の合格基準が200点ですが、今回はきつめの点数になりました。

受験生が120人で、募集人員が110人とします。過去3年間の平均倍率1.1倍に合わせました。

A 調査書点(調査書の各教科の学習の記録の第1学年から第3学年までの評定の合計)は、135満点とする。いわゆる内申点です。9教科の評定の中1~中3の合計、すなわち、5×9教科×3学年=135点満点となります。

B 学力検査の成績は、各教科50点満点、合計250点とする。これは、入試のテストの点数です。

C 調査書の各教科の学習の記録以外の記録、面接等の評価に基づく得点。これは、今回のシミュレーションでは、除外して行いました。

第1選抜

調査書点の高い順から、募集人員の90%程度以内の者を選定します。そこから、学力検査の成績の上位順に、募集人員の70%程度の合格者を選抜する。

※ 実際には、90%程度を選定してから、調査書の記録や面接などの結果が良好な者を対象にして、とあります。

まず、内申点が107点以上の96名選定します。106点以上にすると、人数が多くなります。実際にも、このあたりの点数で多くの人が集まっていると思われます。やはり、最低108点は欲しいです。

そして、この中から、入試の得点で192点以上の77名を第1選抜での合格としました。実際には、もう少し高い点数だと思われます。2点差以内で数人が不合格となり、1点2点の重みを感じます。

☆第一選抜結果(南)

第2選抜

第1選抜で選抜されなかったすべての者を対象に、概略のA、B、Cを用いて、募集人員の30%程度の合格者を選抜します。松山南高(普通科)は得点比率がA:B:C=6:2:2です。

今回は、Cは除外して行いました。入試の得点:内申点=3:1ですから、入試本番の学力が重視されます。

そして、残りの合格者33名を選出して、合格者110名が確定しました。

☆第二選抜結果(南)

この中で、第1選抜で、最初の90%に選ばれながら、不合格が5名もいます。入試の点数が伸びないと、内申が良くても安心できません。比率が3:1だと、多少の内申の差は、容易にひっくり返ります。

最終結果

ということで、最終結果は以下のようになりました。👇

☆最終結果(南)

倍率が1.1倍と低く、不合格は10人のみです。この10人の特徴を見ると、3パターンあります。

① 内申点も入試の点数もともに今一歩

② 内申は悪くないが、入試の点数が低い

③ 入試の点数はそこそこだが、内申がかなり低い

現実には、南高の場合、③は非常に少ないと思われます。シミュレーションでは、内申がかなり低いが、入試で逆転合格しているケースもあります。しかし、内申点が低いと、出願を避けるでしょう。

数字上では、内申がかなり低くても、入試でできれば合格できます。しかし、リスクが大きいです。今回のシミュレーションでは、入試で200点以上取れば逆転できます。実際には、210点以上でしょうか。かなりの高得点が必要です。

中央高校では、A:B:C=4:3:3で、①が多かったですが、南高では②が目立ちます。内心がかなり良くても、逃げ切りは非常に少ないです。いかに、入試の点数が重要かを確認できました。

内申点では、合格者の最低点が99点、不合格者の最高点が115点。

入試の点数では、合格者の最低点が182点、不合格者の最高点が194点でした。

倍率が1.1倍と考えると、内申点は108点より数点余裕を持ち、入試本番で190点を切らないことが、無難に合格できる基準でしょう。