無機化合物の暗記

化学の記事が少ないと思い、今回は「無機化合物の暗記」です。

無機化合物の単元は、覚えることが中心ですが、どこまで何を覚えればいいのか分かりにくいと思います。塾の指導でも、問題演習よりは、内容の解説と確認テストが中心になります。

どこまで覚えるのか?

学校の定期テストから入試まで、無機化合物で出題される範囲は、大体決まっています。どこが大事か考えずに、細かいところまで完璧に覚えようとするのは、得策ではありません。

さらに、その細かいところ全ての大量の暗記を、テスト直前に一夜漬けでするのも、あまりよくありません。入試で化学があるなら、頭に残らず、また一から覚えることになります。

各物質で、よく出るところ、覚えるべきポイントはあります。それらは、またの機会にシリーズ化して書いていきます。今回は、全体の概略編です。

そのポイントは、勘のいい人ならば、ここが大事と感じることができるかもしれません。いわゆる重要語句でなく、出題されやすいポイントです。それは、問題集での問題で、例題を初めよく出るので、問題演習を通して見えてきます。

しかし、塾でもあまり問題演習はしません。しっかり覚えることが大事です。そして、頭の中で体系立てて把握することを目指します。

覚え方

これは、化学にだけ言えることではありませんが、高校内容の莫大な量の暗記は「要領のよさ」が必要です。まじめで完璧主義の人が、全部覚えようとして、疲れ果てることはよくあります。

1 小分けにして、何回も覚える

普段から少しずつ覚えて、確認テストをして回数をかけます。塾でもしていることですが、定期テストの時に楽になります。

また、内容が複雑な事柄は、一度に把握するのは難しいです。しかし、何回か目にして、あれこれ考えていると、徐々に分かってくることも多いです。

2 全体から細部に向かって覚える

無機化合物の暗記ですと、まず製法・性質・用途などを押さえていきます。そして、似たような物質の性質の違い、同じ族どうしの比較など、全体を見ます。

そこから、細かいところを詰めて覚えていきます。

先程、無機化合物は、覚えるべきことが決まっていると言いました。確かにその通りですが、定期テストや大学入試の記述問題で、細かい知識も問われます。

そこの部分は、テスト直前に細かく覚えていきます。初めから細部に目がいくと、全体が見えず、覚えにくく忘れやすいです。

化学反応式が超重要

特に、無機化合物では、化学反応式が重要です。式を作れるか、覚えるかして、とにかく化学反応式が書けないと論外です。

ですから、塾の確認テストも、化学反応式の配点がかなり高いです。

その式が、どういう原理でできているのかまで、深く理解すべきです。熱分解、酸化還元、酸と塩基の中和反応、弱酸遊離など。

化学が苦手な人は、徹底的に化学反応式に強くなるべきです。

今回はここまでにします。参考までに、塾の確認テストの例です。👇

化学(無機化合物) 確認テスト