昨日の補足として、「中学準備ですべきこと・補足」です。
多くの塾で「中学準備講座」があります。その中学準備講座について、有効なのかどうかの考察です。
※ 当塾でも中学準備講座をします。幾分、宣伝が入りますがご了承下さい。
中学準備講座を受けるべきか
結論から言うと、受けた方が有利に中学の学習をスタートできます。ただし、それがどれほどの効果があり、中学に入ってどこまで影響するかは分かりません。
塾の中学準備講座は、主に英語と数学の先取り授業をします。そのメリットとデメリットは何でしょうか。
メリット
中学校の授業がわかりやすくなります。塾で習っているので、理解もできますし、スムーズに授業に入れます。
また、最初の中間テストで、いい点数や順位をとる可能性が高くなります。「地位は人をつくる」と言われているように、初めにいい順位をとると、それを維持しようと努力します。
また、一番のメリットは、英語に慣れることです。塾により指導は様々ですが、英単語のつづりを覚えて、書くところまで指導していれば、かなり有効です。
デメリット
小学校までの内容が分かっていて、ある程度学力があれば、中学校の先取りはかなりいいと思います。
しかし、算数の内容がよく分かっていない、読むのが遅い、読み取りが難しいとなると、他にすべきことがあると思います。※ 詳しいことは昨日の記事に書いています。
また、最初の中間テストで良くても、それ以降ずるずる落ちることも多いです。初めは範囲も狭いですし、先取りすればできて当然です。
さらに、その最初のいい順位を引きずることも多いです。最初は良かったのに…と。
※ 当塾対象の中学校の久米中、桑原中、拓南中には中間テストがありません。ですから、この点はあてはまりません。
中学準備講座の有効性
数学
やはり、算数の復習をきちんとすることが大切です。塾の中学準備講座でもするはずですが、どれくらいするかは様々です。
中学内容については、正負の数の加減までは、しておくといいと思います。それ以上は、個人的には、必要ないと感じます。
英語
先程言いましたように、英語はぜひするべきです。多くの塾が中学校に英語(教科書)に対応します。英単語、英文を覚えて書く。そこまでしないと無意味ですが、さすがにどこの塾でもします。
今の難しくなった中学英語を考えると、ただ教科書をUNIT1、2…と進めて行くのはどうかと思います。それなら、be動詞と一般動詞などの文法の基本が有効です。
さらに、小学校までに習った英単語を書けるようにする。当塾ではそこからします。中学校では、それらの単語は身についている前提で、授業は進みます。
中学準備講座は受ける方がいいとは思いますが、それだけで満足するのはどうかと思います。現時点での学力や、将来の志望高校にもよりますが、学力の土台をつくる勉強も合わせてするべきです。