怒鳴る指導

今回は「怒鳴る指導」です。

題名が過激ですが、怒鳴るまでいかなくても、大声で叱る。または、注意する。指導で、きつい言い方をするなど様々です。

いわゆる「昭和的な」指導で、今の令和時代にはそぐいません。

怒鳴るのはもちろんいけませんが、塾では強制的に管理して、勉強をさせなくてはいけません。厳しさも当然必要ですが、そのやり方には、苦慮することもあるでしょう。

厳しく指導するのやり方が、時代とともに変わり、そして、今の生徒たちにどう対応すべきか考えるべきです。

厳しく管理すべき

特に、公立中学生の一斉授業では、塾や講師は「生徒管理」「授業管理」が肝要です。

例えば、授業中静かにさせる。また、宿題をさせる。テストを覚えてこさせるなど。きれいごとではなく、管理できなければ塾は潰れます。

ただ、先の表現でも見えますが、上から抑えつけて管理するイメージが、昭和的で今と合いません。

すぐに、パワハラ塾だと言われます。

それでも、なあなあで緊張感がなければ、塾は成立しません。

実際に、うるさい塾、だらけている塾は多数存在します。そして、その方が通いやすくていいと聞くこともあります。

もっとも、少子化と塾の乱立で、大人数の一斉指導塾も減ってきました。いや、生徒を集められない、管理できないゆえの少人数とも言えます。

また、現在は、個別指導塾が約半数を占めます。全体の授業で管理するのではなく、また別の管理の難しさがあります。

管理ができない塾は、指導形態とは無関係だとは思います。結局は、教室の責任者にかかっています。あるいは、塾全体で仕切れているか。

厳しい塾は健在?

令和の現在でも、「パワハラ塾」は存在します。

私が勤めていた塾でも、指導者がいつも大声で叱りつけ、ピリピリしていました。さらに私も、いつも生徒の面前で罵倒されました。もっとも、私も負けじと対抗していましたが。

そのためか、職員の入れ代わりも激しかったです。

他にも、勤めていた塾は、公立中学生の管理は厳しかったです。十年前、二十年前は、生徒を怒鳴って叱ることは、珍しくなかったです。

ただし、生徒が悪いことをしたとき、ここぞという時に限ります。普段は、優しく精力的な指導です。

そして、それらの厳しい塾は、生徒を多く集めていました。今でも、厳しい塾は支持されます。

甘い塾はだめ

私自身は、怒鳴ることもなく、温厚な人物です。

塾を開いてから、怒鳴ったことはありません。厳しく注意は何度もしますが、穏やかに静かに(どすを利かせて?)言います。

英語を覚えてこない中学生には、「塾に来なくていい」と言うだけです。ちなみに、英語を覚えるのは、塾に来る条件で約束事です。

それでも、私自身は「やさしい」塾講師で、昔から評価は低かったです。

厳しくないと管理できない、指導できない、伸ばせない。これらは、昔では常識でした。

そして、時代が変わり、一括して「パワハラ」でダメと断罪されがちです。

生徒に寄りそう、優しく丁寧に指導、ほめて伸ばすという文言が増えたように感じます。

※  もっとも、それは表向きで、実際には厳しくしないと成立しません。営業的な建前もあるでしょう。

ただ、私のように、やさしくて厳しくできない塾講師が、免罪符をもらった感じはします。気持はかなり分かりますが。それまでの意識もあるし、トラウマや嫌な思い出もあるでしょう。

今現在、当塾で指導していますが、管理できない甘い塾では、早晩教室は潰れます。

成績が爆上がりしないのも、その点にあります。そこは、自分自身が殻を破り変わる必要があります。

もちろん、怒鳴り散らかして、高圧的にいくという意味ではありません。

塾は閉鎖的な空間で、指導者が暴走することはよくあります。そうならないための手掛かりは、目の前の生徒です。

時代とともに厳しさを変える

先程の大声で叱りつける塾ですが、実際には、時代に合わせて変化させていました。

かなりきついのですが、ことばのチョイスや言い方など、数年前よりも抑え気味です。指導の仕方や、生徒との接し方など、実は繊細です。

その根底には、本気で生徒を指導する熱い気持ちがあります。そうでないと、あれだけ多くの生徒は来ないでしょう。

ただ、私が辞めた晩年は、行き過ぎで危ない感じがありました。生徒が大量にやめることもあり、ずれていた感じでした。

他の勤めていた塾でも、厳しさの出し方は様々でした。

塾全体の仕組み、マニュアルで管理する。また、塾長のマンパワーで包み込む…など。

そして、

ここ数年で、社会的な様々な状況で、変わってきたと強く実感します。そして、変えなければいけないと。

一つは、保護者の方の世代が、古い考えから抜けつつある世代にさしかかってきたことでしょうか。もちろん、細かいことも、何もかもハラスメントとする流れもあります。

きつく言えない?

さらに…

最近、生徒自身も、厳しさに対して拒絶反応を示します。それに対して、私たちは、打たれ弱いとか非難しがちです。

そういう塾が嫌だからと転塾してくるケースが多いです。

私自身も、指導できついことは言いますし、突き放すこともあります。甘やかすだけでは、できるようになりません。

厳しくしなければという強迫観念?はあるのかも知れません。しかし、その厳しさが何で、今の生徒にはどう対応するのか模索しなければいけません。

そこで、きつく言えないのを妥協しては、責任をもって指導できません。私を含めて、そこから逃げる塾講師は多いと思います。

特に、中学生は塾講師を見て、瞬時に判断します。私語をしても許されるのか、宿題をしなくても何も言わない、ふざけて注意されても怖くないなど。

生徒になめられたら終わり…も昭和的な考えですが、実際にそうです。

今現在私も、生徒をよく見て、修正すべき点があると感じます。成績が上がっていますが、今一歩というケースもあります。

もちろん、怒鳴るのではありません。しかし、言うべきことは当然言うべきですし、教室を管理するのが仕事です。そのやり方が、今は過渡期なのかもしれません。

「話し合い」「コミュニケーション」がキーワードな気はします。そして、時代に逆行かも知れませんが、根性入れて勉強しろよまでもっていきたいです。