塾は生活のごく一部

塾は生活のごく一部

今回は「塾は生活のごく一部」です。

塾という狭い世界にいると、よく勘違いしがちです。塾の影響力は大きいんだと。

そして、塾「だけ」で勉強をすべて見る。塾だけで成績を上げる。さらに、塾が合格「させた」と。

もちろん、塾の使命を責任もってまっとうすべきですが、塾だけで全部しているというのは傲慢です。

塾は伴走者の一つ。そして、合格へ押す一押しです。その一押しが効きますが。

塾は生活の一部

生徒からすると、塾は週1日とか2日で2~3時間程度でしかありません。その他の塾がない日の方が多いです。

もちろん、塾がある、塾で勉強しているという意識はあります。それでも、学校に家庭、部活、習い事、外で遊ぶなど生活の一部に過ぎません。

基本的にみんな忙しいです。それに、夜に塾に来て勉強するのは大変です。

朝早くから学校に行って、何なら部活までして、そこから塾です。

ですから、私は塾に来た生徒に「よく来たね、偉い」と心の底から思ってよく言います。

一方、こっちは元気で張り切って指導します。生徒たちの方が大変です。

塾の勉強は勉強の一部

同様に、塾は勉強ごくごく一部です。実際に塾で勉強する…いや授業を受けている時間は、ごくわずかでしかありません。

学校の授業、家で宿題をする、勉強をする時間の一部です。塾の宿題をする時間もあるでしょうが。

特に中学生が勘違いしがちですが、塾で勉強しているからそれで十分と思う場合もあります。

もちろん、学校の宿題などはするでしょうが、「自分の」勉強はいいと思ってしまいます。

そうではなく、塾の勉強は「勉強がわかるようになり自分でも勉強できるようになる」「勉強をするきっかけになる」「勉強をする習慣づけになる」などあくまでも補佐的なものです。

※  塾で毎日長時間する、塾で自習するなど例外もあります。

これは、塾の方でも勘違いしがちです。

塾だけの勉強でどうにかしようとすると無理があります。そして、無理に押し込んだり、十分な理解がないままただ解いたり、場当たり的な指導になったり…。大量の宿題を出したり。

その結果、成果があまり出ないということもあります。

※  この点は、私自身への自戒です。昔はそこは割り切って生徒に接して、勉強するようにもっていってました。

塾だけでは成績上がらない

ということで、塾だけでは成績は上がりません。

しかし、塾に来ることで成績はあがります。

最近、中学生に家で勉強しなければ成績は上がらない。何となく塾に通うだけで、家で勉強しなかったら意味ないと話します。

何で塾に来るのかという話までします。今一歩ぴんときてないようでしたが、もうすぐ中3生になるので分かってほしいです。