勇気と楽観

国語の読解問題で、「勇気と楽観は人間の能力を開花させる絶対条件」とありました。それを読んだ瞬間、はっと気づかされます。

ものごとに挑戦する姿勢

様々な問題に対して、「自分に解けるはずがない」と思うと、解けるものも解けなくなります。一見無理そうな困難に対して、「これは簡単だ」と自分言い聞かせて、気合を入れる。そして、勇気と楽観を奮い起こす。

ひるんでしまうと、脳や体が委縮してしまい、解決しようとしなくなる。

これを読んだとき、生徒たちが問題に手が出ず、解けないさまを思い出します。例えば、算数の文章題、数学の文章題に対して、初めから解けないとあきらめている節があります。それほど難しくなくても、思考停止して固まります。

それに対して、私はどうか。この生徒はこの問題は解けないからと、すぐ説明する時もあります。生徒も、私の説明待ちの空気を出します。

読もうとしているのか。解こうとしているのか。その執念を感じないとき、私はたいてい時間を与えます。時に放置します。ただ、授業の時間や進度などで、妥協しているときが最近多くないかと自戒します。

私自身が、だめだとひるみ、「勇気と楽観」を捨てているのではないか。

「勇気と楽観」

この言葉に、感動しています。何か美しいです。本気で挑戦してみる「勇気」。そして、簡単にできると思う「楽観」。この言葉を書でしたため、額縁に入れて塾に飾ろうかと思うくらいです。

とりあえず、今年後半のテーマにします。

さらに、「楽観」は「尋常でない楽観」とあります。本気で簡単にできると思うことで、これは自分に対する自信とも違います。変に理屈で考えず、できると思い込むこむことでしょうか。

ただ、無謀とは紙一重ですね。そこには確たる信念と、やり遂げるという意思が必要です。

指導者の任務

自分自身に対して、自己分析ばかりすると、自信を失います。そして、それは人に対しても同じです。

塾で、生徒がこの問題は解けないだろうと線を引きます。そのあと、解き方を教えるのは正しいことですが、その生徒の可能性を潰すこともあります。

ひょっとすると、その問題を自力で解けたかも知れなし。そして、それが能力の開花につながったかも知れません。

指導する生徒に「勇気と楽観」を与えることが私の責務です。

※ 藤原正彦「古風堂数学者」を参考にしています。