一斉授業のやり方

今回は「一斉授業のやり方」です。私自身、独りよがりで癖が強いので、正式なやり方ではありません。「こういうのもあるんだ」くらいの軽い気持ちで読んで下さい。そして、あくまでも、塾での一斉授業です。

登場とオーラ

まず、教室に入ります。このとき、教室の空気がピリッと緊張感が走るくらいでないといけません。若い時に、「30歳までにオーラを身につけろ」と先輩講師に言われました。

漠然とした表現ですが、一斉授業を仕切るにはパワーが必要です。たくさんの生徒の前で授業をして、引っ張っていくには講師に熱量が不可欠です。

私が若い時は、一斉授業が塾講師の王道でした。最初は個別指導塾で働きましたが、塾の仕事をしようと決心した時、一斉授業を希望しました。

当時は、35歳くらいまでが、塾講師の寿命と言われました。塾の求人では、採用基準が30歳以下でした。

今はそんなことはないです。私のように塾講師も年齢を重ねた人が増えて、中高年の求人もあります。個別指導なら身体的な負担も少ないです。また、人手不足もあります。

特に、小中学生は、授業で一番大事なのは管理です。もちろん、成績を上げることが最終目標ですが、そのために絶対に「管理」しなければいけません。

そこで、講師が教室に入ったときに、空気が引き締まるかで、授業の良し悪しの大半が決まります。私も、若い時はいつも、その空気感を肌で感じるようにしていました。教室に入る瞬間に、職場に突入して仕事だと言い聞かせていました。

つかみとしめ

授業の最初と最後は大切です。

つかみとして、いきなり授業に入るのは乱暴です。他愛のない話をしたり、ゆっくりとテキストなどの準備をして、間をもたせます。生徒たちの表情を見て、今日はどんな感じかなと探ります。

また、その日が、どういう日なのかも考慮すべきです。テストが近いのか、テストが終わったばかりなのか、また運動会のあとかなど。それにより、受ける生徒の態勢も変わります。

そして、授業を始めます。前回どこまで進んだのか、そして学校の進度がどうなのか確認します。その上で、その日に授業ですることを明言します。「今日は比較についてします」など。

また、授業が終わったしめとして、その日に授業でしたダイジェストを言います。例えば、この公式は覚えて帰るようになど。そのポイントは、板書で、一番上や左で枠を作って書いておきます。

単調にだらだらと授業をしても、生徒の印象に残りません。今日はこれを勉強したと言えないようでは、授業の効果も半減です。

声が8割

若い時に読んだ本に、授業で「声が8割」を占めるとかありました。これは、私もその通りだと思います。

今まで何人も塾講師を見てきて、いい声の先生はうらやましいです。授業が少々まずくても、声でかなりカバーできます。逆に、どんなに授業がうまくても、声がよくないと厳しいです。

例えば40分の授業で、ずっとその先生の声を聞きます。それを週2日、十回、何十回と聞くので、聞き取りにくかったりすると苦痛です。

私自身はあまりいい声でなく、コンプレックスでもありました。度々発声練習をしたりもしましたが、声に力がなく、また滑舌もよくないです。

まず、腹式呼吸で発声すべきです。口先から出す声は弱く、聞き取りにくいです。キーキーと耳障りな声になります。腹から声を出すことで、パワーを伝えることができます。一斉授業では、講師に迫力がないと成立しません。

私自身声が小さいと言われますが、これはまずいです。大きい声は最低限必要です。ただし、大きければいいわけではありません。大きくてもがさつな感じだと、聞く方も疲れます。

※ 個別指導では、声を抑えるのが原則です。一斉でも、一人ずつ指導するときは、調節します。

今回はここまでにします。一斉授業では、他にも気を付けるべき点はあります。続編で書こうと思います。