一斉授業のやり方~続

前回に引き続き「一斉授業のやり方~続」です。今回は、技術的なことが多めです。

板書

塾では、ホワイトボードが主流です。私も、今まですべてホワイトボードに、板書をしてきました。

生徒側から見て、板書の右側に立って書く。これだけで基本十分です。

字は大きめに、分かりやすく書く。これも当たり前です。私自身、若い時は時が汚くて、生徒から読めないとよく言われました。ですから、練習して癖字を直しました。

ボールペン習字で、ひらがなの書き方から、丁寧に書くように練習しました。

そして、丁寧にゆっくり書くことが必要です。また、生徒を置き去りにしないこと。きちんと聞いているのか、理解できているのか、写せているのか確認すべきです。

私は、板書の写し方も、指導したり指示します。講師が書くのと同時に写していくのか。あるいは、説明を聞いてから写すのか。

字だけでなく、図や絵も重要です。図や絵で描くとわかりやすいですので、その図や絵が小さかったり汚かったらダメです。これは慣れだと思いますが、大きめに書きましょう。

私は、特に円をきれいに書けたり、図はきれいと言われます。若い時練習しかけた時もありますが、一人ホワイトボードでは虚しくすぐやめました。慣れです。

前回書いたように、重要なことは、上や横に欄を作って書くのも大切です。

双方向の授業

一斉授業で一番大事なのは、生徒と双方向の授業をすることでしょう。予備校や塾の方針で、講師が解説をするタイプは別ですが、一方的に授業をするのは良くないです。

解説や答え合わせなどをしているときに、生徒が理解できているかは確認すべきです。経験が浅いうちは、分かっているかどうか聞きます。ただ、「分かったか」と聞くと、たいていうなずくので、具体的な質問をした方がいいでしょう。

そして、経験を積んでいくと、生徒が理解できたかどうか表情で分かります。また、全体の雰囲気でも察知できます。

授業自体は講師が仕切りますが、授業の主役は生徒です。一方的な独りよがりな授業は、ただの自己満足に過ぎません。

自信がない講師、力量のない講師の特徴は、一方的な解説授業になりがちです。それは、生徒が怖いというか、管理できない、自分に自信がないからそうなります。すると、生徒は講師をなめます。

もう一つ特徴があります。それは、授業準備がいい加減ということです。力量がない講師ほど、なぜか授業準備を軽視します。

一斉授業は「管理」

一斉授業では、講師が完全に主導権を握ります。その場の空気を支配して、生徒を勉強に集中させなくてはいけません。

それは、完全に抑えつけることではありません。時には笑いも必要ですし、面白さや楽しさも伝えることが必要です。どんなに素晴らしい授業でも、型苦しくつまらない授業はだめです。

塾で、授業崩壊とかありえません。学校ではないんですから。生徒が話すにしても、それは、講師の手のひらの上で起こることです。それにより、同じ私語でも、どう聞こえるか変わります。

例えば、続けて宿題を忘れた場合。それに対して、次はやってきてねなどと言おうものなら、他の生徒も含めて「ああ別にしなくていいんだ」となります。その積み重ねで、授業が崩壊して、塾は成立しません。

結局、今回も精神論が多くなりました。

マンパワーより塾の組織で

偉そうに言いましたが、若い時は、生徒が言うことを聞かなくて、悩んだときもありました。それに対して、先輩講師は、私に威厳というか気迫がないと指摘されます。

きつく叱ったり、私語には何度も注意をしたりしました。また、遅刻や欠席、宿題をしてこない、テストを覚えてこないなどにも、ブチ切れて怒りました。

それは、一定の効果はありましたが、いたちごっこでストレスでした。しかし、冷静に考えると、塾ですよね。他の生徒に迷惑をかけるなら、やめさせることができます。いや、やめさせるべきです。

解決策は単純でした。「塾の決まり事をつくる」です。例えば、宿題をしてこない場合。1回目は、本人に注意。2回続けば、保護者に連絡して注意。3回目は、退塾と。それを決めて、事前に生徒と保護者に伝えます。

それで、完全に解決しました。

もちろん、講師1人1人が力量をつけて、管理できるようになるべきです。しかし、実際には、なかなかうまくいきません。塾の決まり事も、あいまいだと講師を苦しめます。

できれば、塾全体で、決まり事を明確に決めるべきです。