大学入試では、学科の試験以外にも、面接・小論文・AO入試など多岐に渡ります。もちろん、高校入試、中学入試でも面接があります。そして、多くの塾で「面接・小論文指導」を、看板に掲げています。
私の小論文指導
私は、勤めていた塾の高校部で、小論文指導をしていました。
昔、看護系の小論文指導を専門にされている先生に師事しました。そして、自分でも、色々と研究します。
その結果、数年で、10人以上全員、国公立の看護科に合格しました。
ただし、小論文指導で直接受講料は頂いていません。あくまでも、授業の中に組み込みます。
私は数学担当でした。看護科は数ⅠAのみで、時間内に小論文の添削ができました。間接的には、費用を頂いていますね…。
それでも、私は、小論文の専門でも、プロでもありません。
塾の「面接・小論文指導」は適切か?
他の先生方も、小論文指導をしていました。
国語専任の先生はともかく、他の科目の先生も担当です。
その先生の添削を見せてもらいましたが、お世辞にも指導と言えるレベルではありません。
おそらく、小論文指導の勉強をしていないと思います。しかも、小論文として、月謝をとっていました。
また、大学入試の面接指導をするよう指示されました。しかし、私は面接指導の経験は全くありません。ですから、丁重に断ると、嫌な顔をされます。
まあ確かに、面接官の雰囲気は出せるでしょうが。
その塾は、まれなケースだと思いますが、塾の看板に「面接・小論文・AO入試指導」とあると、不安を感じます。
触れてはいけなかった…?
一方、HPで、指導内容など、専門的な記載があると、大丈夫かなと思います。
塾の「面接・小論文指導」は見えにくい?
点数が明確に出る教科と違い、これらは見えにくいです。
入試での採点基準も非公開です。模試などで、成果も見えません。
唯一、大学入試での合格実績でしょうか。ただ、これも判断が難しいです。
面接・小論文などは、入試科目の一部で、合否への影響も不明です。
それに加えて、教科専任と違い、言った者勝ちです。
また、高校で、かなり受験対応します。各高校は、過去の推薦入試でも、多くの情報を持っています。
受験生に面接の質問の内容など、報告してもらうからです。
ですから、塾としても、入試に対する情報があるかが重要です。
これからの「どう考えるか?」の学習要綱に、塾は対応できる?
今、学習要項の変更に伴い、入試は大きく変わろうとしています。
これまでは、詰め込み式で、問題に答える形式でした。
しかし、これからは違います。
ある問題に対して、あなたはどう考える?
小論文で考えを述べたり、考えをプレゼンしたり。今の入試でも、一部ありますが、教科自体も変わるでしょう。
その時、塾はどう指導するのでしょうか?
私自身は若くないこともありますし、その時は引退しているでしょう。
ただ、多くの塾では「とりあえず」看板に出して、やるのでしょうか。
規制がなければ、するのでしょうね。私自身は指導できないと判断します。しかし、多くの塾では、できると判断するのでしょう。