今回の「塾開業~その3」では、塾の対象学年と指導形式についてです。
指導の対象学年、すなわちターゲットを絞ることが重要です。広く浅くでは特徴がありません。
また、指導形式もどうするか設定が必要です。一斉授業なのか、個別指導なのか、あるいは別の指導形式か。
私は、それらが重要なのか承知の上で、あらかじめ決めていました。もちろん、自分がしたいことをして、それで生徒さんが来るとは限りません。微調整はします。
私自身にしかできない塾で、オリジナル性を出します。そういうと聞こえはいいですが、現実ではそううまくいきません。
指導の対象学年
王道ならば、松山市内で塾を出すとしたら、公立小中学生対象です。公立高校入試が目標です。そして、一斉授業です。一番、人数を集められて、成功する可能性は高いでしょう。そして、私自身も、長年そのタイプの塾で指導をしてきました。
しかし、少し古い考えかも知れません。そういうタイプの塾が、この数年で多く教室を閉じています。そして、個別指導塾が増えています。
さらに、多くの塾が、高校部を作ろうとしています。個別指導塾は、高校生まで対象です。
私自身、高校数学と化学を指導できます。これは強みになると、対象を高校生まで広げます。しかし、常識的には、一人で対象学年が広すぎて、中途半端になります。実際に、これまで色々と不都合が生じています。
教室の場所同様に、とにかく始めようと、小中5教科、高校数学化学にします。いくつか検討はしました。算数数学専門にしようか。化学はやめようかなど。ただ、中学生の5教科は絶対必要だろうと考えます。
1人で幅広く指導できるからこそ、そこを生かそうとします。ただ、たいてい指導できますと言っても、それがどれくらいのレベルかは怪しいです。本人は自信があっても、対象学年や科目はしぼるべきです。立地条件に続き、常識?からは大きくそれます。
開塾での指導形式
1 一斉指導
先程も言いましたが、公立小中学生の一斉授業が、おそらく塾として成り立つ可能性が高いと思います。私の場合は、あとせめて10歳若ければという条件付きで。
50歳を越えて、毎日長時間、立ちっぱなしで一斉授業はきついです。それに、完全な一斉授業では、他の企業塾と同じです。今から、地域の各中学に対応する一番塾にするのは、なかなか困難です。
2 個別指導
個別指導では、一番の問題は講師の手配です。そして、人件費がかかります。また、一人で塾をするとなると、見れる生徒数が極端に少なくなります。
ましてや、FCに加盟すると、多額の初期投資が必要です。さらに、個別指導塾はかなり多く、飽和状態とも言えます。値段を下げるのか、通塾回数を増やすのか、差別化が難しいです。
3 集団指導
私自身が塾を開くとすると、名前をつけるなら「集団指導」です。生徒さんに来てもらい、私が一人で指導する。形式にはこだわりません。寺子屋方式といえばいいでしょうか。
一斉授業でも個別指導でもなく、説明が難しいのですが、このブログでも何度かとりあげています。実際には、勤めていた塾の指導をアレンジしたパクリです。といっても、そんなに画期的な方法でもなく、ごくふつうに勉強をするだけですが。
この先は分かりませんが、私が一人で塾をするには、この形だと決めます。
これも、一般的には、塾の開業としては間違っています。様々な塾開業のブログを読みましたが、逆のことばかりしています。
塾での指導経験は必要か?
私自身は、塾での指導経験は20年以上と長いです。個別指導も一斉授業も経験しています。ただし、色々な塾を転々としていて、中途半端で経験と言えるのか怪しいところはあります。
それだけ経験があるなら、塾を開くとき有利と思いがちですが、塾の場合そうではありません。塾の経験者と未経験者が、塾を開いて成功する確率は変わりません。
塾講師として指導するのと、塾を経営する能力は、別のものです。そして、へたに塾経験が長いと、偏屈になり、過信をして失敗します。
当たり前ですが、生徒さんに来てもらわないと成立しません。どんなにいい授業をしても、いなければ無意味です。そして、「いい授業」という発想自体が危ないです。「成績を上げる指導」ができないと、食べていけません。
全くの未経験よりは、1年でもどこかの塾で働く方がいいかも知れません。塾により、指導の仕方などばらばらで、価値観も異なります。あまりにも曖昧過ぎるので、長い経験が仇になります。
私自身は、幸運にも、室長として働くことが多かったので、まだましかなと思います。ただ授業をすればいいだけでなく、生徒を増やすことを仕事として意識していました。保護者対応や、広告作成などの集客など、これまでの経験が生きています。

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