塾の宿題(中学生)

今回は「塾の宿題(中学生)」です。

これまでも、ブログで何度か取り上げてきました。

当塾では、宿題は基本的には出しません。それには理由があります。

厳密にいうと、覚えることを宿題にしています。いわゆる問題演習の宿題がないということですが、今回はもう一度、宿題について考えてみます。

※ 受験前の中3生は、当然、宿題を出します。また、生徒により出すこともあり、一律ではありません。

問題演習の宿題を出す

中学生の宿題では、問題演習の宿題が多く出されます。ワークからか、塾のテキストやプリント。一般的には、授業でしたことの内容からで、復習と定着を目的とします。

また、当塾のように、英語など覚えることも宿題に出されます。

この問題演習の宿題は、塾によっては、かなりな量を出されることもあります。昔は、いわゆるスパルタ塾が多く、毎回、大量の宿題が出されることが多かったです。

私も、若いときは、宿題を多く出した時もありました。塾の授業時間は短く、演習時間がなかなか取れません。

力をつけるには、宿題は絶対に必要と考えていました。

そして、保護者の方からも、宿題を多く出してくれと要望が大きかったです。もちろん、今もあります。

「家で勉強しない」ので、少しでも勉強をしてほしい。当然のことです。

大量に出した宿題の処理

さて、その大量に出した宿題を、塾でどう消化するのでしょうか。

通常は授業で、点検、答え合わせをします。一斉授業では全体で答え合わせ、個別では、個々にまるつけ訂正。

それが、大量になると、授業時間をかなり消費します。通常の授業が、時間がなくなり圧迫されることもあります。宿題の答え合わせだけで授業はつぶれて、何をしているのかわからなくなる。私も、かつて、その状態になったことがあります。

それを解消するには…

例えば、回収して、別の時間に丸付けをして返す。他の人に補助してもらう。演習の間につける。…いずれも煩雑な作業になりますが、これもしたことがあります。

それが難しいとなると、どうするか。宿題を処理するために、丸をつけて訂正までを、生徒自身にさせることもあり得ます。

私はしたことはないですが、実際にそうしている塾もあります。ただし、中学生に任せると、適当になりかねません。あとで、チェックは必要になります。

ここまでして、大量に宿題を出す必要があるでしょうか。

多くの塾は、適度な量の宿題を出して、点検もスムーズに行います。ただ、それがうまくいかない。そして、宿題をしてこないと注意をして、イタチごっこになり疲弊する…

※ 例えば、塾のテキストとは別の問題集を期日を決めて提出など、色々方法はあります。

最近、私もしました。あまりにも社会が苦手なので、教科書ワークを定期的に解いてもらい、訂正もしてもらいます。塾側の負担が少なく、演習量も積めます。

宿題を出す弊害&出さない弊害

中学生の場合、多すぎる演習の宿題は、様々な弊害を生みます。

単純に解く時間がかかり、大きな負担になります。学校の宿題や予習もあり、自分自身の勉強をする時間も奪われます。

受け身の学習になり、自らが考えてする力を奪うこともあるでしょう。

また、宿題に追われて、適当にうめる。または、答えを写す。中学生の場合、これがかなり多いです。一応形だけでも、勉強はしている。と、保護者も、塾も納得します。

しかし、消化不良を起こして、力がつかない。その結果、成績が上がりません。最悪、下がります。私自身、この状況に陥った経験があります。

しかし、宿題を出さないのも、弊害を生みます。

宿題は、塾でしたことの復習で、定着をはかるのが目的です。宿題がないと、単純に忘れてしまいます。そして、生徒や保護者も不安になります。

形式的な宿題は無意味と言いましたが、ある程度の宿題は、一応する意味で必要です。

週に2日(へたしたら週1日)では、間に復習しないと忘れます。

※ 適度に宿題出せばいいだけなのですが、塾側の力量も問われます。

そして、宿題を出さない…

中学生の場合、宿題をしてこないことも多々あります。

それに対して、塾は叱ります。中には、ある程度許容する塾もありますし、きついしばりをかけないのも一つのやり方です。

もちろん、きちんとさせるのも塾の責務ですが、そこに労力をかけるのも大変です。

また、昔とは違い、スパルタ的な指導は敬遠される傾向にあります。そして、実際に成果があるかも疑問です。管理できないなら、別の方策をとります。

ということで、私は長年の紆余曲折を経て、「宿題は出さない」という結論にいたりました。

しかし、その分、塾で時間をとり演習を積みますし、覚えることが宿題です。この宿題をしているかどうかは、テストをして判断します。そのため、よりシビアできついともいえます。

当たり前ですが、一律で出さないわけではありません。

個々に必要に応じて対応します。個別指導の塾が増えて、生徒一人一人に合わせる傾向になり、宿題の出し方も変わってきているのでしょう。