今回は「塾の保護者懇談②」です。前回に引き続き、保護者懇談の内容まで、踏み込んでいきたいと思います。
※ 保護者面談と呼ぶ塾が多いようです。
何となく「頑張りましょう」の懇談
勤めていた塾で、当時の塾長が、高3生の保護者懇談をしました。保護者との二者懇談です。
模試の判定を見て、志望大学がどうか、これからどう対策していくかを話します。判定が悪いらしく、何となく暗い雰囲気でした。
合格できるかどうかは、難しい、これから努力すれば可能性はある、という話です。確かに、絶対表現は禁物です。
今の時点でだめでも、勉強して逆転合格も起こりえます。
そして、どう対策して勉強していくか。勉強時間を増やす、本気で勉強するなど、あいまいな感じに聞こえました。
現状と今後の対策が、具体的でなく、ふわっとしています。
こういう感じの懇談は、往々にしてよくあります。
私は、近くで聞いていて、わざわざお越しいただいた保護者に、あの話ではどうなのかともやもやします。
合格が難しく、勉強しなければいけない。そんなことは分かっています。
熱意を持って懇談する
そして、また別の塾での話。
当時、私は高校部の室長で、ある高3生と懇談をします。ところが、別の先生がすることになり、私は同席します。生徒、保護者で4人でした。
その先生は、高校部ではなく、大学入試の知識もないはずです。また、入試まで1カ月程度で、何をどう話すのか興味がわきました。
そして、懇談ですが、具体的な話はなく、まとめると「勉強を必死でする」です。
塾に毎日来て自習するという具体性はありましたが、いかに受験に備えて努力するかの精神論で押し切ります。
ところが、熱意が半端なく、私は聞いていて身震いするほどでした。先程のあいまいな懇談と、内容はあまり変わらないのですが、こうまで違うのかと感動しました。
私自身も、おとなしめで静かな感じで、やる気出せと叱られたことも多いです。
気持ちを伝える、心を動かすことが大事と知ります。
具体的な内容(数字で示す)
懇談では、より具体的な内容を示すべきです。
それも、数字で示す。
テストの点数、順位、模試の判定、合格に何点必要か、あと何点伸ばすのか、など。
そして、今後の学習についても、具体的に何をするのかを具体的に話します。漠然と、勉強する、頑張るではなく。
また、塾で何ができるか、何をしていくかも。そして、この成績を目指すと道筋をつけます。
順位を何番以内、判定をCにするなど。
例えば、模試でE判定の場合。ここから上げて合格した人の割合はこれくらい。その生徒は、これだけ勉強した。10月の段階でもE判定なら、志望大学を下げる、または私立大学にしぼるなど。
これから先が見えるように、話をさせていただきます。
また、ダメな場合はダメといいます。内申点が全然足りない、成績も届かない、本人の勉強量はこれくらい。それで通るわけがないと、結構きつめに言います。
そのあとに、じゃあ…となります。そのまま目指すのか、方針を変えるのか。
という感じで、具体的な内容で話すよう心掛けています。
保護者の話を聞く
私は、懇談でしゃべり過ぎます。
毎回、保護者様の話を聞こうと思うのですが…。
保護者様が、懇談で塾に聞いておきたいことは…
1 塾での学習状況。
2 成績が上がらない場合、その原因。
3 塾以外での勉強をどうするか。
4 将来、どの高校・大学を目指せるか。
これらは、塾が話すことでもあります。注意したいのは2です。この質問に、塾がどう対応するのか、今後どうしていくのか。そこを納得して、先につなげるのかが重要です。
聞きにくいかも知れませんが、重要なことです。
また、塾に不満がある場合、疑問がある場合も聞くようにしましょう。
保護者の話を聞かずに、一方的に話してしまうと、これらのことを聞きそびれることもあります。
