今回は「速読のすすめ」です。
今後、入試問題は大きく変わっていきます。高校入試や、大学入試の共通テストでは、思考力を問うために、文章が長くなっています。
限られた試験時間で、大量の文章を読まなくてはいけません。思考力というよりも、かなりの読解力が問われます。
国語だけでなく、英語は長文が長くなります。そして、数学や理科でさえも、問題文が非常に長くなっています。
それを読み取るために、今回は「速読」を取りあげます。
一時期、塾で「速読講座」がはやった
今でも、塾の速読講座はありますが、以前に比べると減りました。十数年前くらいでしょうか、私が勤めていた塾でもあり、管理もしていました。
パソコンを使った訓練で、字を目で追ったり、文章の読解クイズなど、面白かったです。私もやってみました。目の動きの訓練が多かったように思います。
ただ、成果はあったのでしょうか。参加した生徒の、読むスピードは上がりました。データが残り、確実に速くなります。2~3倍には、割とすぐになります。
多くの塾でしなくなったということは、実際にテストなどで、目に見える成果が出なかったのかも。わかりにくくはありました。
これは私の推測ですが、早く読めるようになっても、読解力がつくわけではありません。語彙力がなければ、読めません。
元から語彙力があり読解力もあるけど、読むのが遅い場合は、効果が絶大だと思います。
それに、当時は、今ほど速く読む必要性がなかったのかも知れません。
私の速読
私事になりますが、私は高校時代に速読をかじり、非常に助かりました。
入試でこれだけ文章が長いと、少しかじるだけでも違うのではないかと思います。
数十年前のことで、塾で速読講座があるわけでもなく、パソコンすらありません。
当時、テレビのびっくり人間の番組で、本をすごいスピードでめくり読み、衝撃を受けました。
そして、速読の本を買いました。軽いブームでした。
私は長い文を読むのが苦痛で、少し悩んでいました。国語や英語の長文を読むのが遅く、内容も頭に残りません。
ちなみに当時は、読書はほとんどしませんでした。
ブームに乗って、速読の本を買ったのですが、三日坊主で終わります。最初の入門編から、初級編の最初で止まります。
結果、1.5倍くらい速く読めるようになります。それでも十分で、かなりストレスが減りました。
本をめくるくらいのスピードは、流し読みになり、細かい読解はできません。少し速く読めるだけで、内容が頭に残り、読みやすくなりました。
かたまりで読む。目の動きの訓練。
本当に初級ですが、例えば「I got up early this morning.」の英文。
一々「I」「got up」「early」「this」「morning」と区切って、「私は」「起きた」「早く」「この」「朝」と読みません。少なくとも、「this morning」が「今朝」ですが。
それを「get up early」で「早起きする」と読み取り、これくらいの文章なら、一目で「私は今朝早く起きた」と文を読み取ります。
かたまりで、目でとらえて、その意味を読みます。最初は文節から始めて、文全体を一目で読み取れるようになります。
国語も同じです。1文をかたまりで見るだけで、かなり感覚が違います。
そして、読むには目で見るので、目の動きも重要です。視点の動かし方を、本で少し訓練した記憶があります。
ここまで入試の文章が長くなるのなら、1.5倍でもかなり違うと思います。
当塾でも、プチ速読講座をしようか検討中です。
数学の読解力
付け足しですが、数学の入試でも、文章が非常に長いです。
高校入試の思考力を問う問題、大学入試の共通テストです。
太郎君と花子さんが登場して、長い会話をします。これは、数学ではない。数学に読解を持ち込むな。太郎と花子は出入り禁止と、半ばいらつきます。
長い問題文を読むのが苦痛です。
そして、多くそういった問題にあたるうちに、文章を読まなくなりました。というのも、全部読む必要ないです。必要な情報だけ、拾い読みすればいいいのです。
これって、速読の手法の一つ?
そう、数学や物理、化学では、長い文章をいかに読まないかが勝負です。必要な情報だけを拾い、それと関係のない文章は、わざと読まない。
その処理判断ができるかどうかで、かなり違ってきます。
最近は、これらの理系教科で、解いて準備する時、この長い文章にイラつきます。しかし、慣れてくると、読まなくても解けるようになります。
この処理ができるかで、点数も多く変わります。上位者は、この処理を自然とします。あるいは、解いていくうちに習得します。
これを、実際に指導でも伝えていきたいです。かなり高度ですが。
