要領が悪い勉強

要領が悪い勉強

 

今回は「要領が悪い勉強」です。

「勉強は量」と常々言っていますが、勉強の仕方により大きく違うのも事実です。

生徒を見ていて「要領が悪いな」とよく感じます。これでは時間のムダでできるようにならないと、よく指導を入れます。

まじめに勉強に取り組むけど、要領が悪く成績が低迷する。この場合、割と変な勉強の仕方にハマっています。

要領が悪い勉強

一般的に言われる要領が悪い勉強…

・一度に大量に覚えようとする。

・最初から細かいところを覚えている。

・何度もひたすら書いて覚えようとする。しかも、一度に。そして、覚えたか確認しない。

・アンダーラインをひきまくる。しかも、カラーで。これは有名ですね。線を引いて勉強した気になります。

・教科書、参考書などを「丸まま」写してまとめる。ものすごく時間かけて、きれいに(カラーで) 仕上げて、時間かけて勉強したと満足します。

・答え見ながら解いて解けた気になる。数学で多いです。

・テスト直前に一夜漬け。

・わからない問題で悩んで前に進まない。これは、当塾でも多いです。さっさと飛ばして、答え確認して直せばいいのに…。活動停止して微動だにしません。

・完璧に全部しようとする。これ、ある程度できてまじめな高校生にかなり多いです。まさしく要領が悪い。

伸び悩む~高校生

勉強に気持ちが向かない

要領が悪い以前の問題ですが…

時間かけて勉強した気になる。やる気があるなしに関わらず、勉強に必要なしんどいところから逃げています。

すなわち、覚える、分かる、解けるようになるに本気で向かっているか。

本当に覚えて分かるには、何度もくり返して、覚えたか確認する。分かるには考えなくてはいけません。脳に汗を流して取り組まないと身につきません。

これらのしんどい作業から逃げようと、うまく要領よく勉強しようとします。つまり、形だけ時間だけの勉強です。

その結果、要領が悪い勉強になり、さらに時間がむだになるのは皮肉なものです。

要領のいい方向性はある

先程の要領の悪い勉強を並べてみますと、ある方向性が見えてきます。逆に要領よくする方法も。

例えば、覚えるには、全体から細部へつめていく。また、何度もくり返して、少しずつ覚えていき、覚えたかの確認テストをする。

数学などは、まずは自分で考えて、分からなかったら2,3分でさっさと答え見て確認する。当たり前ですけど…。

基本の理解→演習を積む→テストでできるようにする。これも当たり前の方向です。

しかし、これが意外とできていません。塾の指導でも、これが守られていない指導をかなりよく見ます。

理解していないのに演習ばかりで空回り。ただ解くだけで、解けたかどうか確認しないなど。

一度きちんと理解してしまえば演習の効果も高いのに、わからないまま解く。

また、理解できなければきっちり覚えるべきです。そこであきらめる…。

 

要領が悪い=形式的に勉強をしてしまう(思考停止状態で)

要領が悪い=勉強の方向性が間違っている。または、どこかで止まっている。そして、膨大な時間を無駄にします。