今回は「ムダな演習」です。
塾で演習をしていると、ムダな演習にならないかと考えます。
勉強は量ですし、基礎的な演習は必要です。
しかし…
目次
ムダな演習
例えば、極端ですが、中学生が算数の簡単な計算をひたすら演習したとします。
たまに間違えるかもしれませんが、ほとんど正解します。
この演習に意味があるでしょうか。
計算力をつける? いやいやムダです。
これと似たようなことをしているのではないか?
解ける問題を解かせて、定着を高めると言い訳してるのでは?
正答率何%を演習する?
演習の難易度はどれくらいが適切なのでしょうか。
学習効果が上がるのは、正答率何%の演習が適切か。
70~80%でしょうか。
60%だと、5問中2問解けず、なかなか進まずストレスです。
また、90%正解だと、やさしすぎてムダになりかねません。
※ もちろん、教科や問題のタイプによります。
解ける問題だけ解いても…
90%以上解ける問題を解いても、ムダな演習…ともいえます。
ただ、小中学生の場合、できる子だと80%以上正解します。
こちらは丸をつけるだけ。かなりできて気持ちいいですし、達成感もあります。
それに、公立で習う範囲だとそうなります。
では、応用問題ばかりするのか…それはきついですし、やる気をそぎます。テストや入試でそこまで出ないと無意味です。
いい塩梅で、解けない問題を演習すべきです。
解けない問題解いても…
また、できない生徒だと、50%もできないことあります。
自力で解けない問題ばかりしてもストレスで、学習効果はありません。
では、解ける簡単な問題までレベルを下げるか。
これは、習う内容に合わせるべきです。
超簡単な問題ばかり演習して、できたと満足感があっても、テストや入試に対応できません。
基本を教えて、理解して、解けるようにしてから演習…となります。
できない問題だけをする
とある個別指導塾(かなり昔のことですが) で、各生徒の苦手な所、できないところを調べて、そこを演習する…という学習システムがありました。
理にかなっているようですが、実際には難しいでしょう。
コンピュータに欠けているところをインプットして補完…とはいきません。人間ですから。
できない問題ばかりやらされたら、全然進まないし解けなくて嫌になります。
それに、正答率以前に、各単元一通りするのが先でしょう。そして、後になって補うはありです。
個別に合わせるのは無理
さて、個々に適度な演習をして、最大限の学習効果を出すべきです。
塾で、毎日生徒それぞれに私自身が判断します。
しかし、個別に完全に合わせるのは至難のわざです。
理由の一つは、習う内容レベルがあるので、それに縛られます。
それを無視して、できる場合は応用問題ばかり、できない場合は基本ばかりはできません。
そして、テキストやプリントを何種類も準備できません。
これは個別指導塾でも同じで、多くの塾は2種類…多くて3種類です。そうしないと、指導する側も混乱します。
あとは、テキストの使い方や他に足すなど調整します。
個別に完全には合わせることは無理です。相手は生身の人間ですから。
AIで適切な演習をする
さて、AIで得意苦手を調べて、適切な演習を進めるという学習が進化しています。
すでにありますし、今後さらに広がると思います。
それは、今は人間の私が判断しています。しかし、先に言ったように、なかなか完璧にはできません。
私が年老いて引退するころには、AIを活用した学習が広がるでしょう。
AIが学習の方針を示してくれて、学習管理もしてくれます。今現在もありますし、その精度は予想以上に早く進化するでしょう。
