今回は「化学の勉強④ 結晶」です。
すでに塾では指導済みですが、共通テスト対策の「結晶」の単元です。
共通テスト対策は、問題は選択式ですが、実質各単元の総復習です。
結合と結晶
各単元について学ぶとき、出てくる用語の意味、違いなどを理解する必要があります。
例えば、結合と結晶の違い。そこから、金属結合と金属結晶の違い。
これらは、ことばの意味を考えれば分かります。
さらに、共有結合と共有結合の結晶、分子結晶と共有結合の結晶…など。違いが分かりにくいものもあります。
分子結晶は結合が弱いので、昇華しやすい。→ドライアイス、ヨウ素、ナフタレン
共有結合の結晶→黒鉛、ダイヤモンド、ケイ素、二酸化ケイ素
水素結合→H₂O、NH₃、HF…と覚えるべきことをおさえます。
ただ、それらがなぜ、それらの結合をするのか…など踏み込み過ぎるときりがありません。どこまで理解するのか、どこから覚えるのか。その見極めが重要です。
a と r の関係
それほど難しくはないですが、a(単位格子の一辺の長さ)とr(原子の半径)の関係はきちんとおさえましょう。体心、面心それぞれで、どの面で考えるかが違います。
当然、単位格子に含まれる原子の個数、配位数(1つの原子が接する原子の個数)も抑えます。覚えるべきことではなく、その場で考えます。
※ 覚えられる人はいいのですが、覚えることはできるだけ少なくしましょう。
ちなみに、NaClで、Na⁺とCl⁻の配位数は同じです。問題集の解説には、別々に考えていますが、1:1ですから、当然同じになります。
密度を求める式をつくる
ここでよく出る難しめの計算問題が、密度や原子量を求める問題です。もちろん、別々に考えてもいいのですが、密度を求める式で統一した方がいいです。
ということで、今回は具体的な単元をとりあげましたが、このようにして、一つ一つおさえていきます。
化学の理論は苦手な人が多いですが、数学に比べれば、問題のパターンは多くないですし、入試でもオーソドックスな出題が多いです。
一つ一つマスターしていきましょう。