今回は「一次関数~変化の割合」です。
中2数学の一次関数は難しい単元です。この単元で、数学ができるできないが大きく分かれます。
また、塾で指導する場合、一次関数の授業は難しいです。ですから、塾での研修、採用の模擬試験、塾の授業コンテストでも、一次関数が多く取り上げられます。
また、動画でも、一次関数の塾講師の授業が見られます。
様々な工夫で、テンション高く、懐かしく感じます。
さらに、一次関数の中でも、最初の方に習う「変化の割合」が特に分かりにくいところです。
一次関数では、分からせようとしない?
私自身も、若いときから、一次関数は気合いを入れて、授業研究を重ねてきました。
例えば、冒頭の画像にあるように、説明の仕方を工夫したり、一次関数の意味まで深く教えようともしました。
しかし…
こちらがどんなに分かりやすいと思っても、中学生は理解できません。鮮やかな説明で、その場は分かった気がしても、実は理解できていません。
これは、他の単元や教科でも似たようなことが言えますが、特に一次関数ではそうです。さらに、最初の方の変化の割合では。
変化の割合は、増え方や減り方。傾きでもあり、図に書いて示します。変化の割合が4とは、右に1増えた時、上に4増える。結構な勢いで増えるね((笑))、と。
そんな感じで得意げに話しても、ほとんどが講師の自己満足です。
そして、私は、ある時点で、一次関数(特に変化の割合)を分からせようとするのはやめました。
寝かせる。続けて習うことで分かってくる。
先程については、「その場で一度に」がつきます。一度に無理やり教えて、機械的に問題を解いても、身につきません。
特に、変化の割合は、一次関数に慣れていく中で、理解した方が身につきます。
時間をかけて、理解しながら、一次関数をマスターしていきます。
私は、最初の方の変化の割合は、それほど重要だととらえていません。何なら飛ばしたいくらいで、さらりと流します。
そして、先を進めながら、何度も戻って確認していきます。
一次関数はなぜわからない?
講師がどんなにわかりやすく説明しても、実は、生徒は理解が難しいです。図や絵や例えなどを駆使して、塾講師はうまく授業をしようと躍起になりますが、多くは徒労に終わります。
※ 決して、それがムダというわけではありません。一次関数は、塾講師のスキルを上げるのに、うってつけの単元です。
なぜ分かりにくいのか?
それは、それまでの数学の知識や理解が弱いからです。また、語彙力や理解力の総合とも言えます。
x、yの文字。変数、定数の概念。関数、グラフ、方程式。数学の世界が漠然とした状態で、短い時間で理解は困難です。
一次関数を通して学んでいく中で、それらの数学の基本が徐々に分かってくることが多いです。
その場でうまく教えて、形が理解できて、問題も機械的に解ける。それも大切なことですが、一度に押し込んでもすぐ忘れます。
そして、寝かせて、発酵させて、理解させていく。と、私はある時点で、一度に分からせるのはやめました。
これは、他の教科、単元でも言えることかもしれません。
