解説中心の授業

今回は「解説中心の授業」です。

昔、塾や予備校は、多くが一斉に解説中心の授業でした。

それが、個別指導が増え、授業で演習する割合が増えてきています。

ただ、一斉指導の塾や予備校も健在です。説明中心の授業が悪いわけでなく、いい面も多くあります。

逆に、演習中心の授業にも、デメリットもあります。

塾で演習ダメやん

以前のブログのタイトルです。

塾で演習ダメやん

当塾は、ばりばり演習中心の塾です。特に中学生は、1日3時間徹底演習というえげつない指導です。いえ、指導というよりも、塾で勉強しています。

1年半ほどして、思ったよりも成果が上がらないので、ダメやん、どうなってるのかとなったわけです。

きちんと解説も必要。全体授業も必要と感じます。

ただ、解説というよりは、単元の基本の導入授業が必要ということでしょうか。

演習だけ、演習中心では、分かっていないのに解いて空回りします。また、何をどれだけ演習するのか、個別に一人一人対応が難しいです。

少人数ですが、学年ごとにすることの大筋はそろえてします。もちろん、個別ですれば対応できますが、当塾は集団少人数指導です。

※ 高校生は、個別にすることが違います。それでも、単元の導入や基本の原理原則は、1人でも授業をしています。

算数、数学は演習か

「演習ダメやん」のブログでは、X(Twitter)でお叱りを受けました。塾は演習すべき、解説授業をするつもりですかと。

確かに数学(算数)は演習かなと感じます。そして、他の教科と違って、数学は確かに成果が出ています。

単元ごとの原理原則の理解は大切で、学校の予習でする場合は、全体授業もします。しかし、演習して慣れることで、理解が深まり力がつくのも事実です。

また、数学では難しめの問題を、全体で解説授業もします。

これは、必要だと感じます。まず、一々一人一人に説明すると効率悪いです。さらに、全体でしてお互いに知識や理解の共有を持つことが有効です。

基本事項の理解と覚える

数学は演習一本でも、まあできなくはないかと感じます。

しかし、他の教科は難しいかも。

基本的なことを理解して、覚えて定着がないと、演習が苦しくなります。

分かってないと、覚えてないと解けません。

導入の授業は必要です。今は個別指導でも、一人一人に授業をするところが多いです。形式はともかく、ただ問題を解くだけでは力がつきにくいです。

塾=演習のイメージは、確かに強いです。

勉強の本質にせまると、私自身は「問題を解く」=勉強とは思いません。そして、塾では問題を解く演習に偏り過ぎていると感じます。

解説授業も、問題を解く→解説で、演習の延長かもしれません。

また、私は学校が原理原則を教えて、塾では演習をするところという古い?感覚もあります。

それが、今は、学校で演習をして、塾で原理原則…と逆転現象に違和感を感じます。

解説授業はいらない

先程の「演習ダメやん」を指摘していただいた先生は、さらに「解説は動画でいい」とありました。

確かにそうですね。

私のへたくそな解説授業を垂れ流すくらいなら、動画の方が良質です。

実際に、動画で導入授業を見て演習という塾も多いです。また、問題を解いて、分からなかったら動画を見ると。

今は、塾教材にも導入や解説動画がついています。

これなら、数学以外の教科でもできます。生徒が動画を見て基本を学んで、演習をして解説動画を見る。すると、私は丸付けをすればいいだけですね。

「完全演習塾」にしましょうか。

※ 動画やオンラインの解説と対面の解説は、それぞれメリットとデメリットがあります。また、授業を聞いて理解するも勉強の一つです。