今回は「退塾の兆候」です。
この仕事を長くしていると、塾をやめそうだなとわかります。
そして、やめた時は「ああやっぱり」となります。ほとんど外しません。
しかし、やめるのを止めることはできません。そう感じたときには、やめることはほぼ確定しています。
今さらあがいても手遅れですし、そこからムダなあがきはしません。
すなわち信頼関係がすでに崩れていて、へたにはたらきかけると、こじれて塾の雰囲気が悪くなることもあります。
※ 転居など諸事情は除きます。
やめる兆候①
わかりやすいところでは、遅刻欠席が多くなる、宿題をしてこない、テストを覚えてこない、やる気がない…など。
そして、それらの時期。
テストの成績が出た月の月末。さらに、成績が出る学期末。その時、学校での個別懇談も重なります。そして、年度末。
ただ、これらはどちらかというと、やめようかと迷う時の兆候です。
その時に、塾としてきちんと対話をして、実際に学習を改善することが重要です。
やめる兆候②
「あ、塾やめるな」と感じるのは、何となくですが直感です。
塾や講師に対して、気持ちが引いているというか、冷めているオーラが出ます。
その時に、いつもと露骨に態度が違うときもあれば、わずかに様子が違うときもあります。
また、それらの兆候を感じず、意に反して退塾の場合もあります。そのときは、生徒を良く見ていなかったときで、塾としては失格です。
様子が違うというのは、悪い方向だけではありません。
最後は真面目にしようと思ったり、やめる決心がついてすっきりしている場合も多いです。
そのときは、まじめになったな、いい感じだなと喜んでいたら…ということも多々ありました。
どう対処するか
兆候②に関しては、手遅れです。そこで、話しても焼き石に水です。
話し合いの場をもうけて、継続となるケースもあります。しかし、たいてい長続きしません。
本人や保護者の方の気持ちが引いて、信頼関係が崩れては、もう学習効果は期待できません。去る者を追わずです。
兆候①の段階で、きちんと対応できるかです。
そして、大前提として成績です。もちろん、成績を上げるのが塾の仕事ですが、そこに満足してもらっているか。
また、塾の指導など対応がどうかも見直せば、未然に防ぐこともできます。