今回は「生徒との距離感」です。
塾の仕事で子どもたちと接する場合、距離感は非常に重要だと感じます。
近すぎても、遠すぎてもダメです。個人的には、少し引いて遠いくらいがいいと思います。ただし、それも状況によります。
また、私自身、昔から距離感をとるのがうまいと言われます。何をもってそうなのかはわかりませんが。
物理的な距離感
生徒を指導する時、物理的に近いことに非常に気を使います。簡単にいうと、近いのがいやです。
パーソナルスペースという対人距離があります。45cm以下(密接距離)に密接な関係でない人が近づくと、嫌悪感や不快感を抱きやすいそうです。
逆に、気心が知れた間柄であれば安心感を抱きます。しかし、生徒との距離では、なれ合いになるという意識が強いです。
さらに、私自身は横にすわることは避けます。できるだけ対面で指導します。たまに、横から指導もありますが、距離には気を使います。
これは、私が一斉指導歴が長いのが影響しているのかもしれません。
個別指導も多くしてきましたが、生徒の隣に座って指導はあまり…。これは個人的な性格でしょう。
また、学生時代に、勉強を1対1とかで近い距離で教わることがほぼありませんでした。わからないところを質問したことも…記憶にないです。
生徒との距離が近い
個人的には「近い」は敬遠します。
勤めていた塾でも、これをうたい文句にする塾はありました。
一人一人を見てしっかり指導する面と、友達みたいに仲良くなる面のそれぞれがありました。
ただ、講師の年齢は関係します。私も若いときは、生徒と近かったと思います。しかし、年齢を重ねてからは、生徒と近いのはきもいと感じます。
塾講師は子供と接しているので、若いというか…精神年齢が低い人が多い…失礼。いい年した大人が、子どもたちと同じレベルではしゃぐのを見て、気分が悪くなったこともあります。
また、このご時世なのか、生徒と近い塾はかなり多いです。面倒見のいい、よりそう、アットホーム、友達のように話す。
まあ、いいんじゃないですか。しっかり指導して、成績上がれば。
生徒との距離が遠い
「近い」はかなり気を使いますが、逆に「遠い」はどうでしょうか。
遠いよりは近い方がましでしょうか。生徒を見ないで、一方的に指導する講師はかなりいます。かつての私もそうでした。
教え方や教科の内容などだけにこだわる。近い講師と同じく、遠い講師も多いです。
生徒と話すのが怖いのか、管理できないのか、教えるだけなのか…。
まあ、塾講師はコミュ力の低い…失礼、そんな人もいます。
指導、勉強に関することで近づくべきです。つまらない会話とかいりません。しかし、勉強に関しては、生徒をよく見て近づかないといけません。
結局は、遠からず近からずの距離感が大切です。若いときは近め、年いけば少し遠めがいいかも。
かつて勤めていた塾の講師のことば。中学生に、
「あなたの部活とか一切興味ないけど、勉強に関しては全部わかってる」
部活も勉強に影響…という言葉を飲みこんで、不覚にも恰好いいと感じてしまいました、